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女で、安心。貧乏で、安心(フリーターズフリー Vol.02)

今日は病院の待ち時間や移動の合間に、『フリーターズフリー』をまた読んでいた。

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★注文はフリーターズフリーで

昨日読んだ、ワーカーズ・コレクティブの座談会も、アスランの座談会もおもしろかったけど、この号に載ってる他の座談会も心に残るセリフがあり、重苦しい現実はあるものの、こんな人がいる!と心はずむ文章がある。かっちょいいのだ。

●巻頭セッション「労働と家族を問う:主婦・シングルマザー・女性フリーター」

「主婦戦線」(1975年発足)立ち上げメンバーの一人・国澤静子の発言が、めちゃめちゃオモロイ!雨宮処凛は「コスプレ嬢ちゃん」とか言われてるしな(笑

自分は「当時者性のつくだ煮だ」と言う白崎朝子の発言が、これまためっちゃイイ。
しんぐるまざあず・ふぉーらむのメンバーで育児家事の合間を縫ってつくりあげた『母子家庭にカンパイ!』は、山川菊栄賞の最終選考まで残って競り合ったが、結局受賞したのは落合恵美子の『21世紀家族へ』だった。

白崎は、「…編集メンバーはお金も貰えず、生活の合間を縫って編集し、当事者たちが執筆したにもかかわらず、大学から年収900万とか1000万とか貰って、研究としてやっている人に賞がいく。『絶対におかしい!』って怒ってました。」(pp.22-23)と、忘れられない思いを語っている。

国澤がこの白崎発言に先だって、落合恵美子が選ばれた選考について、「選考委員ってみんな嬢ちゃん・ばあちゃんですからね。最近、必要があってフェミ系の学会やシンポに行きますけど、彼女たちなりに努力してそのポジションに就いたのはわかる。でも、自分の努力に目がくらんで、階層的犯罪性を関知できないのよ。」(p.23)とツッコミを入れている。

そうか、あの、改版が何度も出ている『21世紀家族へ』には、そんな話もあったのか。

「共に暮らすということ:ベリス・メルセス宣教修道女会 第四修道院インタビュー」

これは、他人同士が共に住んでいる一つの具体的なかたちである修道院は、“家族”のオルタナティブ(別のあり方)の一つだと思ってのインタビュー。聞き手は栗田さん。

血縁や婚姻のつながりではない、他人どうしが共に住み、共有財産で暮らしている場はどういうものなのか?

栗田さんはこんなことを言っている。
▽…家族か一人暮らしかどちらかしか生存できないという息苦しさがあって、そうじゃない生き方の一つの形としてシスターたちの生き方を紹介したいんですね。(p.82)

これに対して、シスターの一人がこう語る。
▽…一人暮らしか、家族しかないというなかでオルタナティブな生き方というものが修道生活かもしれないけれど、いわゆる財産の部分を共有するか・しないかというその違いもあるでしょうね。(p.83)

そして、Vol.1に続き、栗田さんが「“ないものとされたもの”これくしょん」を書いている。

「『ふ』:“ないものとされたもの”これくしょん2」

いきなり、「ふ、のつく日本語はろくなのがない。」とくる。ううッ、私の名前には「ふ」がついてるねんけど…やっぱり、ろくでもないかな…。

不思議な文章である。小説のようでもある。昨日から、ちらちらと読んでいるが、どう読んだらいいんやろ?とちょっと迷う。きっと好きなように読めばいいのだろうが、ほんとに不思議な文が縷々綴られている。

まだまだ読むところがいっぱいあって、飽きない。『We』もだらだらしゃぶれるスルメ雑誌であるが、『フリーターズフリー』もエエなぁ。ところどころ1コマ(1ページ?)マンガが入っていて、そのセンスもなかなか。
Genre : 本・雑誌 雑誌
 
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2008.12.10 Wed 10:43 乱読ぴょん  #vZbA1Su2
白崎朝子さま

コメントありがとうございます。赤のFFを再度確認し、国澤さんの発言と白崎さんの発言とを分けて修正いたしました。引用が不正確でした。ご指摘くださって、ありがとうございます。

先日の12/6の釜ヶ崎で、白崎さんが「女がもっと発言力を得たければ」云々と言われた話をしてらっしゃったのを私もあの場で聞いておりました。

(わーー!!白崎さんや!!)とミーハー心がうずき、帰られる前に駆け寄って握手などしたかったのですが、うしろでFFの隣で『We』を売っておりまして、買ってくださる方と話をしている間に白崎さんが帰られてしまい、叶いませんでした…残念!

くだんの労働運動家は青のFFでインタビューされてますね…赤のFFでもチラリと名前が出てきますが、白崎さんの怒りが通じたのか(?)名前の字がまちがってました(ただの誤字か)。

国澤さんのご発言をお借りするなら「男という立場が上げ底であることのアタリマエさに目がくらんで、階層的犯罪性を感知できないのよ。」ってところでしょうか。
そんなことを日々チラホラと感じます。

次にお目にかかれる機会には、ぜひ赤のFFにサインをしていただきたいです!
少し修正いたしました  [URL][Edit]
フリーターズフリーの巻頭セッションで発言した白崎朝子です。お褒めいただき嬉しいです!ただ「嬢ちゃん、婆ちゃん」発言は偉大なるリブの大先輩の国沢静子姐さんの発言です。静子姐さんの鋭いツッコミは光栄でした(笑)先日、とある場所で、ある著名な労働運動家から「女がもっと発言力得たければ、もっと運動したら?」と言われ、フリーターズフリーの栗田さん、大澤さん、杉田さんの前で核爆発した私でした。足掛け27年運動してきた私に、よくも言ったわね!という感じです。シングルマザーは発言するチャンスないので貧困が慢性化しています。これからも応援お願い致します。
ありがとうございます  [URL][Edit]
2008.12.04 Thu 23:24 乱読ぴょん  #vZbA1Su2
Alessandraさま

これもあれもと、読んだモノやら見かけたモノは(自分のおぼえとしても)書いておきたい気持ちがありますが、目を酷使しすぎない程度に、ぼちぼち更新でやっていきたいと思います。

また時々覗きに来てください。
  [URL][Edit]
2008.12.04 Thu 15:53 Alessandra  #-
こんにちは!初めて遊びに来てみました。なかなか充実していますね。時々覗きに来ますので、ぜひ続けてください。
  [URL][Edit]






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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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