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読んだり、書いたり、編んだり 

版画、寺山、印象派

 昨晩からシトシト雨降り。ついこないだまでの残暑を思うとすっかり冷えるようになってきた。
 通勤の供には、こないだの坪内本でチェックした『版画-近代日本の自画像-』(小野忠重、岩波新書)を図書館で借りてきて読んでいる。

 今日もノーザンギョーで帰る。その足で図書館へ。館内閲覧の寺山本の続きを読む。7月に読んだときには落丁が多すぎて、プツプツぷつぷつ切れてしまっていたので、読んだような読んでいないような感じだった。

 寺山がドイツで「毛皮のマリー」を演出したときの話。

▽…私は、わが国の演技術というのが「何かに化けることによって自分自身をかくす」のであり、ヨーロッパの演技術というのが「何かに化けることによって自分自身を強調する」のだ、と思っていたことが、実感になってゆくのを感じた。こうした演技術をまったく塗り変えてしまうこともあるだろう。…(エッセン日記、75ページ)

 イスラエルのキブツへ入り込んで生活している日本の若いもんに会ったときの感想。

▽…だが、消費のムダもまた文化なのである。「生産者価格のない一編の詩」でさえも、値ぶみされる時代でもある。すべてが実質と合理化だけをめざしたとき、人は「必要なものの充足」だけで生きがいを満足させることができるだろうか?
 私は、現代の矛盾だらけの経済と搾取経営は根底からくつがえさねばならぬという考え方に異議はないし、官僚化し、搾取団体化した現在の地方の農協のあり方にも否定的である。だが、同時にこうしたキブツ共同体論が社会変革の処方箋として(役立てるための手段として)応用されるあいだ、働く者たちは「ここではない他の土地」を夢見るだろう。人は、手段として仲間を必要とするのではなく、仲間を獲得することが人生の目的であることを知ることが、何より共同体の原理だからである。(心を草原にさまよわせてイスラエルへ渡る青年たち、200-201ページ)

 そして昨晩ネットで予約した本がもう確保されていた!赤瀬川の名画探検シリーズ。しかし今イッパイいっぱいで借りているので全部は借りられず、迷ったあげく『赤瀬川原平の名画探検 印象派の水辺』(講談社)を借りてくる。

 帰りにはやんでいた雨が、また降り出した。
 同居人は夜介護で不在。一人晩ご飯はキムチ鍋焼きうどん(もどき)ともずく。ご飯を食べたらめちゃくちゃ眠くなり、半時間ほど気を失ったように眠っていた。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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