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映画・散歩(I)

 昨日の午後は、つめたい雨のなか、図書室経由で映画見物に。リクエストしていたナンシー関の『何はさておき』(世界文化社)が入っていたので、それを行き帰りの道中読む。「ねこふんじゃったの謎」がおもしろい。

▽<b>「猫のひたいで流行るモノ」?--ねこふんじゃった 1993年</b>
 ギターを弾ける人とピアノ(キーボード)を弾ける人の「意味」は違う、と私はかねがね思ってきた。ピアノを弾けるということは教育を受けたということだからだ。

 ピアノを弾けない者にとっては「両手を使って弾く」ということが、「弾ける」ということに関しての認識点である。右手人さし指1本で『チューリップ』を弾けたところで、それは「弾けた」には数えない。両手を別々に動かしながら弾く姿をもって、初めて「弾ける」とするのである。
しかし、「弾ける人にも弾けない人にも弾ける」という不条理が成立しているのが、御存知『ねこふんじゃった』である。

 どうしてみんな『ねこふんじゃった』だけは両手で弾けるのだろう。それも、習ったわけでもないのに。『ねこふんじゃった』の弾き方を後世に伝える意志が世の中にあるとは思えないのに、どうしてちゃんと伝わっているのか。今月は「民間伝承の巨星・ねこふんじゃったの謎」に迫りたい。

 まず不思議なのは、誰もが口を揃えて「習った覚えもないし、いつどうやって弾けるようになったかわからない」と証言する点である。まさに民間伝承。ピアノを習っていた人に聞くともっと興味深い答えが返ってきた。「ねこふんじゃったの楽譜というものを見たことがない。私もいつの間にか覚えたが、ピアノの先生に”ねこふんじゃったを弾いてはいけない”ときつく言われていた」と言うのだ。ある時期の全国のピアノ教室では「ねこふん禁止令」がそれぞれ言い渡されていたらしい。フォームが崩れるから、が理由だそうだ。禁止しなければ弾いてしまう。ピアノの先生も邪道とは言いながら『ねこふん』の底知れぬ不気味な伝播力を無視できなかったのであろう。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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