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映画・散歩(II)

[中略]

 私は、中国へ旅行に行った時、中国人の前で『ねこふん』を弾き拍手かっさいを浴びたことがある。「あなたは音楽家なのか」とまで言われた。同じくアメリカでホームステイしていた人も、ホストファミリーに『ねこふん』を披露し、大騒ぎになったそうだ。少なくとも中国・アメリカの2大国の人は『ねこふん』を知らない。何かの時にハッタリかますのに覚えておいても損はない。

 「教育」の機構に組み込まれていたわけでもないのに、日本人が『ねこふん』を両手で弾けるその割合の高さは驚異的といえる。現在では、邪道とされ楽譜もなかった『ねこふん』をちゃんと教育として取り入れるピアノ教室も多いと聞く。楽譜もある。楽譜ってのを一見すると結構音符が細かくてちゃんとした曲のように素人には見える。もう『ねこふん』は民間伝承の域を脱したのか。ちょっと寂しい。(163-166ページ)

 映画は「T.R.Y.」という作品。私がタダ券を1枚もっていて、同居人は障害者手帳の提示で1000円になる。2人で500円ずつの娯楽。映画をみるのは本当に久しぶりだ。映画館内はよく暖房が効いていて、映画がつまらなければ絶対寝るだろうという状況だったが、ウトウトすることもなく、なかなかおもしろく見物。織田雄二演じるペテン師・伊沢の話。20世紀初頭の上海を舞台に、騙したつもりが騙され、さらに敵を欺くにはまず味方からを実行する伊沢、と寝るヒマなく楽しめた。’井上尚登のベストセラー小説を映画化’したものらしいが、全く知らない。いつか読んでみるかな。

 つめたい雨はまだやまず、最寄り駅まで帰り着いて、K飯店へ行こうとするも行列する満員で、焼鳥屋へ進路変更。カウンターをはさんで、マスターとあれこれしゃべりながら12時頃まで過ごす。いつもながらおいしくて、その上びっくりする安さ。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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