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スッポン鍋(II)

 展示品と同じくらい面白かったのが、図録や資料類の置かれたホワイエに並べられていた、大正年間のこれら「クラブ石鹸」「クラブ白粉」等の新聞や雑誌の広告のコピーである。中山太陽堂の広告のほかにも、コピーされた紙面には「仁丹」「福助足袋」「花王石鹸」「藤澤樟脳」「森永キャラメル」等々の今もある商品の広告が並び、早稲田大学や関西大学ほか学校の募集広告(受験案内)や、「コエタ男女に云々」を初めとするコンプレックス広告など、見ていて実に面白かった。この広告のコピーが欲しいなあ、コピーさせてもらえんのかなあと言いながら、同居人とファイルをいくつか見ていた。大正年間の紙誌のコピーは個人で集めるにはけっこう面倒だから、これはいいなあ、コピーさせてもらえるものなら欲しいなあと思った。残念ながら企画展の図録にはこうした広告のコピーは収録されていない。

 もう一つの常設展「女性を写す―中山岩太―展」もよかった。若き日の、乙羽信子や淡谷のり子のポートレイトがあり、同居人は「淡谷のり子って若い頃すんげぇ美人やったんやなあ」と見入っていた。

 見物がすんだら、えらくお腹が減って、駅前まで戻ってパンを買って食べて小腹を満たし、梅田でデパ地下などをうろうろ。いまひとつピンとこず、そのまま帰る。近所のスーパーで「スッポン鍋セット」を発見し、これ!これ!と同居人が目を輝かせて言うので、今晩はスッポン鍋。
 水からスッポンを入れて炊くと、えらくアクが出たが、それを掬ってしまうと澄んだスープになった。このスープがうまい。じつにうまい。ちゅるちゅるとスッポンの「部分」を食し(いったいスッポンのどの部分を食っているのやら)、甲羅のゼラチン質もせせって食べ、あとのスープは雑炊に。スープのあまりのうまさに、スッポンの「ガラ」を集めて、二番だしもとる。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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