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さむっ(III)

▽ズボンのベルトに、二種類ある。穴でとめる式のと、バックルにギザギザの止め金をつけた式のヤツ。これを、正確には何といって区別しているのかしらないけれども、私は前者(穴のある方)をデジタル、後者の、つまり穴のない方をアナログと呼んでいる。
「ベルト、アナログの方とって」という風に使う。
「えーと、アナがないのに、アナログと、こっちだな」といって、ツマがそっちの方を手渡してくれるという寸法だ。
 私は、アナログの方をヒイキにしている。なぜかというと、こちらは自分の腹にあわせて微妙にゆるめることができるからだ。
 デジタル式だと、ゆるめ足りなかったり、ゆるめすぎたりすると、しかたないので、腹の方を引っ込めたり出したりしないといけない。
 引っ込めるより、出す方がラクだから、いよいよ腹は出てしまう。これがつまりデジタルの欠点である。
 アナログに欠点がないかといえばそうでもない。穴でとめる式よりも摩擦だけに頼るこの方式は、腹に力がはいると、どうかした拍子に、ゆるんでしまう場合がある。(167-168ページ)

 かなりダイジェストしてそれぞれのコトバのあれこれについて書いた朝日新聞学芸部部分もわるくなかったが、やはりこのシンボーさんのチャチャがおもしろくて読んだ。

 『「人間復興」の経済を目指して』のほうは、父ちゃんがやや罵りながらまわしてきた本である。二人の対談を起こしたようなつくりである。父ちゃんは「日本語がなっとらん」「こんな簡単に本をつくるな」というような意味のことを言っていたと思う。父ちゃんなりの「望ましい本」のイメージがあるのだろうなあと思った。
 話し手にもよるが、対談を起こした式の本はだいたい読みやすい。しかし、なんともいえない物足りなさが残ることもある。対談だからこそ出てくる面白さもあって、内田義彦や鶴見俊輔の対談は好きなものの一つ。内橋克人と城山三郎もきらいではないのだが、この対談はあまり印象に残らなかった。目次を読んだら、分かったーという感じ。目次の抜粋が本の帯に刷ってある。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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