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読んだり、書いたり、編んだり 

月見・肌寒い朝(II)

 図書館で借りた本ももう返さないといけない。種村季弘の『迷信博覧会』(平凡社、1987年)を途中まで読んだが、読み終わらずに返すことになりそう。福田和也の『魂の昭和史』(小学館文庫、2002年)も借りて途中まで読んでみたが、あまり乗らない。語り口調で書いてあるので、それが鬱陶しくなければ読めるのかもしれない。

 そろそろ頼まれ原稿を書こうと、また玄田有史の『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社、2001年)をぱらぱら読む。

* * *

 返却本からの書き抜き。
 鶴見俊輔『家の中の広場』(編集工房ノア、1982年)の「思想不信の思想」より

▽・・・「日本の村」という本で、なくなった農学者守田志郎が調査にもとづいて書いていたことですが、日本の村には、ちがう考え方をもつだれかを完全にほろぼしてしまうという流儀がないそうです。その特色を、明治以後の日本は、欧米をまねて近代化しようとする努力の中で失ってきました。ある思想の持ち主が、中央政府の方針とちがうから「非国民」だとして肉体的に排除してしまうとか。このごろではある思想が「科学的」社会主義とはちがうからその思想の持ち主をセンメツするとかいうのは、欧米文明の流儀に近いものと言えますが、そういう近代化には歯どめをかけたいものですし、近所のつきあいの中には、他人の政治思想などをかっこにいれて、おたがいのくらしに必要なところで助けあうという、近代以前からもちこされた政治思想があるような気がします。
 近所のつきあいのなかにある、いわば思想不信の形をとる思想が大切だ。台所から政治を見ていて、そんなことに心がむかいます。(138ページ)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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