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台風一過・ソウルスタイル(III)

 「身ぐるみ剥いできたような」という印象がどうしても強くのこり、李さん一家は、これから家族がだんだん歳を重ねていったときに、ふと手にとりたくなる思いでの品が博物館の収蔵庫の中というので、だいじょうぶなのかなあという気がした。
 もちろん生活のようすはよく分かった。おそらく李さん一家は、かなりゆとりのある家庭なのだろう。こういうアパート暮らしをしている家庭が、韓国のなかでどういう層なのか、「ふつう」の家庭なのか、「お金持ちの家」なのか?そんなこともどうなのかなあと思った。
 特別展の1階と2階をむすぶ階段の裏側に、小さな部屋がつくられていた。これも李さんち?内職の小部屋(?)という風情の、格子戸のついた部屋。あれは何だろうなあと言いながら、特別展を出る。
 みんぱくへは数えるほどしか来たことがないというHを誘って、常設展のほうの「言語」コーナーをのぞく。各地の方言で語られる「桃太郎」をひさびさに楽しんだ。1階正面ホールの「極北のイヌイットアート」の展示をみて、みんぱくを出た。
 おもしろかったといえばおもしろかった。が、なんともいえないフシギな感じも残った。李さん一家はどういう条件で、持ち物一切を引き渡すことに同意したのか?図録か解説書の類を買ってくれば、そこに書いてあったのだろうか。

 帰ってから、この「ソウルスタイル」の展示の話が何か載っていないかと思い、ネットで探してみた。特別展開幕当初に李さん一家が会場へ来ていたらしい。そのときの話を聞いた人のサイトには、こう書かれていた。

▽3月21日のオープニング時に、李さん一家に展示を見た感想を伺いました。李さん曰く「今回の展示に協力できて嬉しいという気持ちと、愛着あるものが手元から離れ寂しいという気持ちが半々」。

 これを読んで、私はすこし安心したような気もちになった。

 晩ご飯は、シェフがはかったわけではないだろうが、「タッカルビ」。最後はのこったタレにご飯をまぜて炒めて食べた。本読み風呂で、またちょいと『プロレタリア文学はものすごい』を読み進む。今晩も夜食は小玉西瓜。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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