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読んだり、書いたり、編んだり 

雑誌の影響力(II)

 もうすこしおもしろい本かと思っていたが、正直いって、なんじゃこりゃと思うところが多かった。「女は理論に弱い」「女は感覚的な人間である」というノリで女性を語るのである。当然「男は文字から学び思考し行動する論理的人間」だと書く。で、グラビアだとかクロワッサン御用達の女性文化人(←謎な呼び名である)の生き方をこれでもかと見せられて、そんな気分になった夢見る夢子ちゃんたちは、今、アタシの人生これでええんかしら?とモヤモヤしている、という話が「30代独身OL」への取材によって書かれているのだ。さいごのほうは、なんというか、先取りした“パラサイト・シングル批判”のようである。
 雑誌の影響力はたしかに大きいだろう。しかし、なんというか、そうかあ?と思うところも残る本であった。

 おもしろいと思ったのは、取材された「30代独身OL」の一人、中村さんのこんな表現である。

▽「会社って、女人禁制の高野山みたい」・・・
 「高野山は男性の道、けもの道。女性は途中まで登れても、必ず“結界”にぶつかる。そこには『ここから先は、女性立ち入り禁止』のたて札が立っているんですよ。私は今、けもの道をのぼっているところです。たまに後ろをふりかえると、若い女の子たちは、山の下の方でロープウェイができるのを待っているんですよ」(154ページ)

 中村さんは、大手生命保険会社に14年間勤めてきたのだという。1980年代の後半である。均等法ができて2年ほど。
 高野山は、あまりかわっていないような気もする。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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