FC2ブログ
 
読んだり、書いたり、編んだり 

シゴトとショウバイ(II)

 さてこれで、どんな仕事も商売と見なす準備が整いました。商売とはものを売ってカネを得ることです。・・・植物を育てたり、釘を打ったり、歌を歌ったり、・・・結果的にカネを得るという点を強調して見れば、仕事と商売は同義と見なせます。もっと徹底して、どんな仕事も商売であると言い切りたければ、どんな仕事にも商品を見いだせばいい。実際、現代では仕事のすべてに商品が見いだされています。ものでなければ、技術、アイデア、情報、サービス、保険もローンも商品と呼ばれているし、「夢を売る商売」なんて言い回しもよく聞きます。みんなが仕事に商品を見いだしたがるところをみると、この社会では、商売こそが仕事の本流だと思われており、誰もが本流でありたいのでしょう。・・・
 それでもシゴトとショウバイの本来の分別を、私たちは忘れたわけではなさそうです。微妙に曖昧に言い分けています。ある仕事をショウバイと表現するのは、その仕事のカネ儲けの側面を重視した時。逆にそれがまぎれもない商売でも、そのハタラキを重視する時には、シゴトと表現します。「野球はいいショウバイだ」という発言は、たぶん球団なり選手なりのカネ儲けを問題にしている。「あの選手はいいシゴトをする」と言えば、選手のハタラキを話題にしているに違いない。・・・(107-109ページ) 

 働くということも、仕事をするということも、とかくカネ儲けになることを指す場合がほとんどだから、アンペイドワークなどという言葉が出てくるのだろう。人のハタラキについて考えるには、わるくない手がかりかもしれない。
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
    乱読ブログバナー
本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

amazonへリンク

 
 
最新記事
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
カテゴリ
 
 
 
 
Google検索
 
 


WWW検索
ブログ内検索
Google
 
 
本棚
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
カウンター
 
 
 
 
RSSリンク
 
 
 
 
月別アーカイブ