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読んだり、書いたり、編んだり 

散歩花見(II)

 花見のつもりで、どこを歩こうかと言いながら、長い陸橋を渡り、歩いたことのない細い路地へ入ってみる。道はゆっくりカーヴして、古くさい板塀と家並みの具合が、同居人の里を思わせる。大きな道路からちょっと入っただけで、こんな風景があったとは。
 てれてれ歩いているうちに北の空が暗くなってきた。雨が降りそうなまっくらな空にかわっていく。これはどこかで雨宿りやなと細い路地を抜けて歩いていくうちに雷鳴がきこえ風がそよと吹いた。隣駅の商店街へたどりつき、アーケードへ入ってしばらくしたら雨が降り出した。雨宿りに商店街を端から端まで歩き、いくつかの店にひやかしに入る。冷たい空気が入ってきての雨らしく、つめたい風が吹いて少し冷える。
 小一時間ばかり商店街をうろうろしていたら、雲がきれて、陽が射してきた。少し遅い昼ごはんにお好み焼き屋へ入る。その後、晩ご飯の買い物をして、帰路につく。川沿いに見事な桜をみる。行きと似たような、でも違う、歩いたことのない道を歩く。道の向こうに桜がみえたり、庭に植わっている桜をながめたり、散歩花見。しかしずいぶんと疲労して、帰ってからしばらく昼寝。

***

 金曜の夜に妹1号と一緒に行った谷川俊太郎+谷川賢作ライブで朗読された詩は、「春に」や「黄金の魚」「おならうた」など私がほぼ諳んじることのできるものが混じっていて、「みみをすます」や「悲しみ」「二十億光年の孤独」「ネロ」など私が印象深く記憶しているものも含まれていて、そこへ「詩はことばだけではなくて音でもある」というような谷川俊太郎の講釈もつき、私も朗読したくなるのだった。谷川俊太郎が自分の詩を朗読するというのがおそらくこのライブのひとつのウリで、言葉が音にのったときの気持ちよさを感じた。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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