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読んだり、書いたり、編んだり 

自由の戦士と破壊の戦士(I)

 ブックマークの発送作業がしみしみと続く。同居人にもチョット手伝ってもらって、ようやく封筒詰めを終える。
 今日は冷たい風が強く吹いて、寒い。風の強さのために体感温度がぐっと下がっている。徒歩10分ほどの空港へ「お年始」の買い物に出たら、人工関節がシャキーンと冷えてつらいのか、同居人が足を痛がる。「お年始」に焼き菓子を箱につめてもらい、昼ご飯にそばを食べて帰宅。

 父ちゃんに頼まれて購入した芝生瑞和の『「テロリスト」がアメリカを憎む理由』(毎日新聞社、2001年)を読む。こないだ父ちゃんちへ行ったら、チョムスキーの『9.11』は翻訳があまりにひどすぎるとぷりぷりしていた。「原著のほう手に入ったで」と言うと、「もう1冊買ってくれ」と言う。私もぱらぱらっと見たから、もう1冊買ったことにして、明日はこの2冊を届けよう。
 『「テロリスト」がアメリカを憎む理由』は良心的な本だった。「テロリスト」とカッコ付きで表記するのはなぜか、というところから書き起こされた本は、「テロリスト」たちのアメリカ合衆国に対する怒りと憎しみの由来をたどってゆく。
 「テロリスト」という言葉を使うことにためらいを見せた通信社にロイターがある。その国際ニュース責任者のジュークスはこう通達を出したという。
▽「ある人にとっての『テロリスト』は、他の人にとっては『自由の戦士』だ、ということをわれわれはみな知っており、ロイターでは、テロリストという言葉を使わないという原則を崩さないことにした」・・・
 「世界貿易センターへの攻撃を、テロリストの攻撃と言い換えてみても、何かが新しくつけ加わるわけではない」(芝生、10ページ)
 芝生は、このジュークスの原則に賛成し、しかし「テロリスト」や「テロリズム」を全く使わずに別の言葉に言い換えるのも実際的ではないからと、「いわゆる、メディアで言われているところの」という意味で、カッコつきで「テロリスト」と表記している。

 今回の「テロ」発生時に彼はニューヨークのマンハッタンにいた。直後から取材に入り、そのなかで「ベイルート化」を感じたと書く。
▽私が今回、ニューヨークで「テロ」に遭遇し、それが私にベイルートを思い出させたという意味をもっと分かってもらうため、時間を少し進めさせてもらおう[この章で芝生は”八〇年間の怨念”であるパレスチナ問題について書いている]。話は八〇年代に飛ぶ。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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