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読んだり、書いたり、編んだり 

ナトセン

 前々からナトセンのことは気になっていた。ヘンなことをやりまくって「おもしろ学校理事長」と名乗ったりしていて、本職?は小学校のセンセイ。図書館の蔵書検索などしていたら、干刈あがたとの対話がこの本に入っているというので借りてきたナトセンの本。名取弘文『おもしろ学校Qチャンネル 名取弘文対話編』(有斐閣、1987年)は干刈あがたほか、9人との対話が入った本。桂枝雀から、貝原浩、石川さゆり・・という人選は、ナトセンが「この人の話を聞きたい!」ということらしい。それは対話の相手のひとり、池田浩士が語っているこんなことと同じ感じかな、と。
▽自分にとっての関心というのは、自分がもしそれが重要だと思うんだったらそれを一緒に考える人をいかに見つけるかということが本当に重要な問題になってくると思うんですよね。(199ページ)

 このQチャンネルと一緒に借りてきたもう1冊のナトセンの本『教室から世界へ飛びたとう おもしろ学校特別授業』(筑摩書房、1987年)のほうも、途中まで読んでみる。本が出た時期が同じだからか、ダブった話もあるのだが、こちらのメインは、学校のソトのヨソの人を連れてきての「特別授業」の記録で、途中まで読んだのはナトセンによる、収録授業についての解説風の部分。
 広河隆一を連れてきて、パレスチナの授業をしてもらう。ナトセンは子どもらがいつもみたいにわーわーと感想やら何やらを言わないのが気になる。出てくるのは「かわいそうだった」「子どもがかわいそう」くらい。だからといって「感想」を無理強いすることもできないから、そのまま日々の授業がつづいていく。広河さんの授業から1ヶ月ほどして、パレスチナの現状を伝える広河さんからの手紙を受けとった子どもたちが、返事を書こうと言い出した。それをみていて、ナトセンは気づく。
▽この子たちが、授業の直後に感想を口にしなかったのは、感想文を書かなかったのは、関心がなかったからではなく、あまりに重い問いゆえに、どう受けとめればいいのか分からなかったのです。フィリピンのことを考え、パレスチナのことを思い、自分たちがどう生きるのかを問い、気持ちを整理するのに一ヶ月の時間が必要だったのです。(68ページ)

 ここで授業を受けている6年生が、私と同い年だということに気づく。昭和56年の6年生。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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