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読んだり、書いたり、編んだり 

あっちこっち(II)

 晩ご飯をすませてから、明日が返却期限の図書館から借りた本を読む。頼藤和寛『わたし、ガンです ある精神科医の耐病記』(文春新書、2001年)で、同居人が入院していたときに出たのを知っていた。でもほんの少し手を出すのがためらわれた。新刊の広告に、著者が亡くなったことが重ねて刷られていた。まだ診断がついていない頃だった。
 この本がかなりおもしろい。例えば、全身麻酔したら、そのあとちょっとアホになるんちゃうか、てなことが書いてある。著者が冒頭で見栄をきっているとおり、従来あったような闘病記の類にはしたくない、そのとおりの出来だ。読んでいて笑ってしまうほどおもしろい。「これがおもしろいって思えるのは、退院してきたからかなあ」と同居人に言ってみる。
 この本とあっちこっちで、一昨日の晩から久々に読み始めた篠田節子の『女たちのジハード』(集英社文庫、2001年)。風呂用にはもちろん借りた本ではなく自分の本である。これは土曜に古本屋で買った一冊。母ちゃんが出てすぐの頃に買っていたのを、たしか正月休みで帰ったときに読んだ。私は直木賞とか芥川賞をとった作品というのは、せいぜい「1年くらいしたら図書館でも借りられるやろ」と思うくらいで、賞をとったのを読みたいとか読んでおこうとは思ったことがなかった。この本も、あれもこれも読みつくした実家での正月のあいだに、ふと読み始めたらおもしろくて全部読んでしまった、というわけだった。また読みたいなという印象が残った。文庫になったら買おうかなとも思っていたら、けっこう大部な文庫本になって値段も文庫本にしては高かった。それをこないだ安くで買ったのだ。装丁が干刈あがたの『しずかにわたすこがねのゆびわ』みたいだ、とちょっと思う。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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