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読んだり、書いたり、編んだり 

ついうかうかと五十年

 洗濯日和にて、同居人が朝からお洗濯。朝晩の室内はうすらさむくなってきた。同居人がテーブル、椅子、ベッドの生活が(洋式の生活が)望ましいということになって、コタツは妹にやってしまったし、それ以外の暖をとるものをまだ出していないので、とりあえずワインのんでぼよ~んとしながら本を読む。
 今日は図書館へ本の返却に行こうとおもっていたが、リハビリ帰りの同居人といっしょに、今日も帰りにお見舞いにいき、その後空腹のあまり外食・買い物コースで帰ってきた。頼藤和寛の『わたし、ガンです ある精神科医の耐病記』の続きを読む。終章は著者がだいぶ弱ってきたのか、前半のようなしぶとい明るさがやや減る。終章の冒頭には入院する直前にできたヘボ句だとこう書いてある。
▽梅雨入りや ついうかうかと五十年(159ページ)

 死によって区切られる、有限な生の話が印象に残る。
▽「死」は人間界におけるブラックホールのようなものでなければならない。すなわち、すべてがそこへ吸い込まれていくが、そこからは何ものも帰ってこないような「どこか」あるいは「なにか」である。そうであるからこそ「死」は、われわれにとって、そこで思惟・価値・慰めが途絶える断崖絶壁としての意味をもつ。自分が存在しなくなることを恐れるあまり死後の存続を信じるならば、「死」は単にくぐり抜けるための安っぽい暖簾のようなものでしかなくなる。もしそうであれば、どんなに心やすらかでいられることだろう。しかし、それでは話がうますぎるのだ。(189-190ページ)

 母ちゃんが死んだ五九という歳は、はやい、若いと思っていたが、この著者は五十代の前半で逝った。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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