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戦争って、環境問題と関係ないと思ってた(田中優)

戦争って、環境問題と関係ないと思ってた戦争って、環境問題と関係ないと思ってた
(2006/05/10)
田中 優

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『環境教育 善意の落とし穴』に続いて借りてみた。

▼ぼくらがコンビニでレジ袋を断っている頃、どこかの戦闘で、町そのものが破壊されている。/ぼくらが省エネのために電気を消している頃、どこかの実験で地球そのものが破壊されている。/ぼくらがリサイクルのために分別している頃、戦闘機は膨大な石油を消費し、二酸化炭素を排出している。/戦争、その準備のための軍事開発を止めずに、何が環境保護だろう。(p.51)
軍事のために、戦争資金のために、お金が流れている。たとえばアメリカの軍事費捻出のための国債を大きく買い支えているのは日本政府、アメリカの軍需産業にも日本政策投資銀行から多額の投資がなされている。

▼口で戦争反対と言ってみても、貯金が戦費に流れるなら戦争が進む。環境破壊も同じだ。(p.54)

戦争反対、環境が大切といっても、「ちょっとでも利子の高いところが、ちょっとでも配当のいいところが」というお金の増殖を求める行動は、環境を破壊してでも収益を実現し、戦争でぼろい儲けをするプロジェクトが優先させることになったりする。お金の流れを変え、カネではない世界にするためにと1994年に設立されたのがNPOバンク

「あとがき」に、ブーゲンビル島で元ゲリラ兵士だったタニスの話が書かれている。この話が心を打つ。ゲリラ組織の部隊長だったタニスは、戦いのなかで「本当の敵は他にいるのではないか」と疑問をもちはじめる。

まず兵士たちには、相手の軍の「頭の上」を狙えと命じ、敗走するときには「WE LOVE YOU」と書いた。
次に、敵の兵士を見つけると、笑顔で手を振って、走って逃げるという行動をとった。
さらに、チラシを降らせて、敵軍に不戦の意志を伝えていく。
そうして、しだいに殺し合わない状況がうまれ、互いに話ができる状況がうまれた。

タニスは武器を上官に差し出し「オレはもう女・子どもを殺さない、殺すなら自分でやってくれ」と言い、相手の兵士にも武器を差し出し「オレをその銃で撃ち殺してもかまわない」と言ったという。「なぜ、そこまで」と問う田中さんに、タニスは「オレは平和のためなら死ぬのはかまわないが、戦争で死にたくなかったんだ。臆病だからね。だから一生懸命考えたんだよ」と答えたという。

このタニスの話を読みながら、『はらっぱ』で読んだ、篠原さんの話を思い出す。自分はヘタレだからと語った篠原さんが、タニスに重なると思った。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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