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「自殺志願者」でも立ち直れる(藤藪庸一)

「自殺志願者」でも立ち直れる「自殺志願者」でも立ち直れる
(2010/11/30)
藤藪 庸一

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著者の藤藪さん(NPO白浜レスキューネットワーク)に、夏のWeフォーラムの全体会(7/30)に来ていただくことになったらしいというので、図書館に本をリクエストしてみたら、これもヨソからの相貸でとどく。昨秋出た本は、図書館でまだ買ってないのか??ってことはないよな… 

市の広報の3月号では、「自殺 解決の道を一緒に探す」という記事があった。その記事で初めて知ったが、私の住んでいる市では、毎年100人近くの人が自ら命を絶っているのだという。100人というと…こないだ手話サークルの関係で公民館の会議に出たときに会場にいたのが約100人。集会室がいっぱいになるくらいの人が、この市のなかで毎年自殺しているのかと思うと、ぞくぞくする。

広報の記事では、NPO自殺対策支援センターライフリンクの代表・清水康之さんのこんな声を載せている。「日本では、自殺をきわめて個人的な問題として扱ってきました。しかし、その一人ひとりの死は避けることができなかったのでしょうか。自殺者の多くは、さまざまな社会問題に追いつめられた末に、生きる道を閉ざされて亡くなっているのです。自殺は社会の問題としてとらえる必要があるのではないでしょうか。」

和歌山県の白浜にある三段壁。名前のとおりの断崖絶壁で、自殺しようとする人が後を絶たないという。藤藪さんはここで自殺志願者の救助と保護の活動を続けてきた牧師さん(実家は仏教で、地元の寺の檀家だそうだが)。自殺志願者が決まって口にする言葉として「自分が死んでも誰も悲しまない」「誰にも迷惑がかからないからいいだろう」を藤藪さんはあげている。
▼「その人の自己責任でしょう?」
 そんな言葉を平然と言い放つ人に対して、私は不安を感じます。
 「自殺したいという人をなぜ助ける必要があるの?」
 こんな質問を、真顔でされることがあります。それも、一度や二度ではありません。
 「自殺するなんて自業自得ではないのか」
 「死にたいという人は死なせてやったらいいではないか」
 そんな言葉がどこから生まれるのでしょうか。自殺しようとする人を目の前にして、「助ける必要がない」と本当に思っているのでしょうか?
 もし自ら命を絶とうとしている人を前にして「助けたい」と思えないとしたら、その人の心には、自殺よりも深刻な問題が起こっているのです。(p.216)

藤藪さんは、挨拶する習慣を広めようという。道ですれ違った知らない人でも挨拶する、初めは知らなくても、会うたびに挨拶を交わすようになると知っている人になっていく、名前も、どこに住んでいるかも知らなくても、心を通わすつながりができていく。そんな挨拶のように「人と人がつながること。相手に関心を持ち、心を開くこと。簡単そうに思えてむずかしい」地道なことの積み重ねが、自殺の芽を摘んで自殺を減らす鍵だという。

挨拶をしない、というハラスメントがある。見知った職場の人からの挨拶を毎日まいにち無視できるというハラサーの心にはどんな何が起こってるんやろうと思うけど、私自身どっちかというと"坊主憎けりゃ袈裟まで"タイプなので、気をつけよう…と思う。
 
Comment
 
 
2011.04.01 Fri 10:45 k  #yLmRr7g.
この方の活動は何度かテレビの特集でみたことがあります。
「自殺志願者の救助と保護」で牧師と聞くと、すごくソフトな方じゃないかというイメージをもっていましたが、全然!信念をもってガンガンやっていく方でした。
行き先のない人達は教会で寝泊まりしながらふたたび生きる方法を見つけようとしていくのだけれど、その人たちにも怒ったり、ルールを徹底したり。
そこから立ち直っていく人達の姿を見ると命が蘇っていくのを見る気がしました。
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第66回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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