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知的障害者が入所施設ではなく地域で暮らすための本―当事者と支援者のためのマニュアル/知的障害者が入所施設ではなく地域で生きていくための本―当事者と支援者が共に考えるために(ピープルファースト東久留米)

知的障害者が入所施設ではなく地域で暮らすための本―当事者と支援者のためのマニュアル知的障害者が
入所施設ではなく
地域で暮らすための本
―当事者と支援者のためのマニュアル

(2007/06)
ピープルファースト東久留米
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たぶんこの本の改訂版のような(タイトルとサブタイトルがちょっと違う)本が去年出ているが、そっちは図書館になかったので、とりあえず『知的障害者が入所施設ではなく地域で暮らすための本―当事者と支援者のためのマニュアル』を借りてきた。

その後、ヨソからの相貸で、『知的障害者が入所施設ではなく地域で生きていくための本―当事者と支援者が共に考えるために』も届く。こっちは、2007年の本の増補改訂版で、「支援の失敗とこれから」という章が加わったのが大きな変化。

知的障害者が入所施設ではなく地域で生きていくための本―当事者と支援者が共に考えるために知的障害者が
入所施設ではなく
地域で生きていく
ための本
―当事者と支援者が共に考えるために

(2010/06)
ピープルファースト東久留米
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ピープルファースト東久留米が支援してきた二人の女性が、2009年に若くして亡くなり、その「支援の失敗」について明確な整理はできていないが、これから自立生活をしようとしている人や現在自立生活をしている仲間に対しても同じ失敗を繰り返さないためにも、制度変更も含め、できるかぎりの改訂をおこなったと「はじめに」に書かれている。

この本には、入所施設や親元にいる知的障害者が、施設を出てあるいは親元を離れて、地域で自立生活をしていくまでをどうサポートするかについて書かれている。なんどもなんども「支援者」「支援団体」という言葉が出てくる。

支援、て何やろう?と、ずっと頭のすみで思いながら読む。

地域生活を支えてきた経験のなかで、知的障害者の多くが長時間の「見守り」介護を必要としていることがわかってきた、という。「見守り」による介護や支援とは、例えばこんなことだ。

(1)毎日必要な家事的な事柄や、日々新たに生じる様々な事態に対応する
(2)コミュニケーションが取れる相手がそばにいることで、感情や考えの整理ができる
(3)自傷、他害などの行為や、事故等の危険防止

一方で「見守り」が「見張り」になってしまうのではないか?という不安の声が障害当事者から聞かれるといい、それについては、目的が何なのか、閉じ込めや禁止を目的とすれば「見張り」、本人が日常生活で必要としている支援をおこなう目的であれば「見守り」だと説明がある。

一人で外出すると危険がある認知症の高齢者が、「外へ出ないよう」にするのは見張り、外へ出ようとするのを「止めるあるいは一緒に外出する」のは見守り。

「支援」ということばに、自分は支援を「する側」だと思ってしまっている、と気づく。支え援けていることも、支えられ援けられていることも、どっちもあるんやと頭では思う。でも「支援」ということばに、自分がどっち側かにいるつもりになりがちやと、それを思った本だった。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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