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「A」(森達也)

「A」「A」
(2003/07/25)
森達也監督作品

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森達也の「A」は先に本の『「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔』を読んでいた。ドキュメンタリーの「A」はとっくに上映も終わっていて、DVDが出ていると知り、「A」「A2」を買った。せっかく買ったのだが、私は長いこと本編を見ていなくて、予告編を見たくらいだった(買った本を積んでる感じ)。

2時間余りの本編を、編み物の手を動かしながら見た。
オウム真理教の広報部副部長の荒木浩を被写体にしていることは本を読んでいたので知っていた。撮影されているのは1996年から1997年。あるテレビのドキュメンタリー番組として撮影が始まったものの、「オウムを絶対的な悪として描くことを強要する制作会社側」と衝突し、森はそのあと自主制作映画として撮り続けた。

荒木浩をはじめ、出てくる人たちのメガネと髪型に時間の流れを感じた(あー、昔はこんなメガネやったなー、こんな髪型の人がようけおったなーと)。そして、ずっと映像を見ながら、荒木さんは、私と同い年ぐらいなんやなーと思った(あとで調べると、荒木さんが一つ上だった)。このとき20代の終わりだった荒木さんはじめ、うつっている人たちはそれぞれに十数年の年月を重ねて、今どうしてはるんやろうなと思いながら見た。

「なぜ事件が起きたのに今も信者であり続けることができるのか?」という疑問を抱いて撮影されたという映像は、雑然とした中で修行を続ける人たちや、自分たち「オウム」を報道するテレビ番組を見て笑う姿、マスコミによる記者会見のもよう、それぞれの拠点を撤退する際の近隣の人たちとのやりとりなどを、うつしていく。不当逮捕としか思えないやりとりもずっとうつしていく。

「オウム」がマスコミで大騒ぎになっていた頃から、時間もかなり経った。DVDのパッケージには「僕らはあの事件からまだ何も学べていない」とある。十数年前のことやのに、なんというか「戦争の頃の記録映画」でも見てるような感じがした。

それと、私は「オウム」についての新聞報道はいろいろと見たが、この映画が撮影されていた頃は、私はテレビなし子の生活をしていて(1993~2000年頃まで)、もちろん全く見ていないわけではなくて、テレビのあるうちへ泊めてもらうときや、職場のテレビがついているときなどに、少しは見ているけれど、オウムについての様々な報道のなかでも、テレビのものはほとんど見てへんなーと思い出した。

だからか、「オウム」の人たちの姿も、加熱したと言われる報道陣の様子も、まさに初めて見る新鮮さがあった。

「A」 劇場予告編


「A2」 劇場予告編
Genre : 日記 日記
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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