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部落差別をこえて(臼井敏男)

部落差別をこえて部落差別をこえて
(2010/09/10)
臼井敏男

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今年の一月下旬、朝日の夕刊(夕刊がない地域ではどこやったんかな…)で連載された「ニッポン人脈記 差別を越えて」が加筆されてまとめられた本。私は図書館の新聞で連載を読んだが、本を読むとかなり加筆されていることがわかる。

「はじめに」で、学校での部落問題の教え方が昔とはかなり違っていると書いてある。1949年うまれの臼井さんは、「徳川幕府が農民や職人、商人の不満をまぎらわせるために士農工商の下に被差別身分をつくり、それが被差別部落の始まり、と教わった記憶がある」(p.5)という。

臼井さんと20年違う私も、記憶は似ている。私の強い記憶は、小6のときの社会の授業で、担任のA先生が黒板に
 沈め石
と書いたことだ。被差別身分の人たちは、社会の沈め石だったのだ、という意味のことを、私はA先生のプリントで教わった。A先生は授業をずっとプリントですすめていて、その社会のプリントは「にんげんの歴史」というのだった。ファイルに綴じたこのプリントは、今もうちの段ボールのどこかにある(はず)。ほかにおぼえいるのは、渋染一揆(私の記憶は、国語の教科書にあった「ベロ出しチョンマ」とごっちゃになっているが…)。
私は今の学校で使われている教科書をほとんど知らないが、臼井さんの住む街の中学校で使われている「教育出版」の教科書には、江戸時代は細かく身分が分けられ、隅から隅まで差別社会だった、その社会のなかに被差別身分の人たちがいたが、その人たちは差別されるだけではなく、さまざまな仕事にたずさわり、社会を支えてきた、という内容が書いてあるそうだ。

部落史の研究もすすみ、教科書の記述も、これまでの被差別身分の成り立ちについての説も、変わってきているらしい。

角岡伸彦さんの「被差別部落の『被』が『非』に変わるようになったらいいと思うんです」という話がおもしろかった。
▼非差別部落?
「そうです。差別されることも差別することもない。『ここはおもしろい地区やな、なんでや』と尋ねられ、『ここは部落やったんや』と言えるようにならないかな、と考えています」(p.56)

竹田の子守歌も、「どしたい こりゃ 聞こえたか」の元歌バージョンは、『竹田の子守歌―名曲に隠された真実』についていたCDで聞いたことがある。あれをまた聞きたいなーと思った。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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