FC2ブログ
 
読んだり、書いたり、編んだり 

あばれはっちゃく(山中恒)

あばれはっちゃくあばれはっちゃく
(1996/07)
山中 恒

商品詳細を見る

山中恒のこの古い作品を読んでみようと思ったのは、こないだ本屋で、中島京子の『ハブテトル ハブテトラン』文庫になっているのを見かけて(やはり直木賞をとると、旧作がどんどこ文庫化されるみたいである)、その解説を山中恒が書いていたのがきっかけ。

その立ち読みした解説の中で、山中恒は、自分の『あばれはっちゃく』が大人の文庫になったときに、解説を中島京子さんに書いてもらって、うわー、自分の作品をこんな風に読む人がいるのかと思った、みたいなことを書いていた。

その大人の文庫は角川文庫らしかった。図書館にはこのバージョンは所蔵がなかったので、本屋をいくつかのぞいてみたが、斎藤美奈子が同じ角川文庫の『おれがあいつであいつがおれで』に解説を書いているのを見つけたきりだった。なので、中島京子は『あばれはっちゃく』をどう読んだんかな~と思いながら、古い読みものを借りてみたのだった。

小学生だった私が愛読した本の筆頭ともいえるのが山中恒で、私は山中恒の「読みもの」を図書館の「や」の棚で片っ端から借りて読んでいた頃もあった。
この人にはほんとにいろんな作品があるが、私が自分の本(文に、と与えられた本)として持ってたのは『クラマ博士のなぜ』(最初に読んだのは私の記憶では小2のとき)と『なんだかへんて子』(同、小4のとき)で、『青い目のバンチョウ』『ぼくがぼくであること』『サムライの子』などもウチにあった(『ぼくがぼくであること』と『サムライの子』は、大人の本=文庫だったので、私が読んだのはたしか高校の頃である)。大人になってからは『ボクラ少国民』など、少国民シリーズも読んだ(1931年生まれの山中恒は、いかに自分たちが少国民として育てられてしまったかを振り返った本もかなりたくさん書いている)。

運動やケンカの腕はばっちり、いたずらのアイデアならじゃんじゃんわいてくるが、勉強はさっぱりという小6のはっちゃく=桜間長太郎。父ちゃんや母ちゃん、先生にも、「なんでだ!」と思ったら、ずけずけとモノを言い、いたずらをかまし、弱きをたすけ強きをくじく風のはっちゃくの言動は、小学生だった私にはすごくおもしろかったのだろうと思う。今読んでも、痛快だねえ、言うねえ、やってくれるねえと思うところがたくさんある。

久しぶりに読んでみて、はっちゃくは、クラスのかわい子ちゃん=ヒトミちゃんのためならエンヤコラ的なココロが強く、何かっつーと「これをうまいことやったら、ヒトミちゃんがチュウでもしてくれねえかなあ」とモワモワ妄想したりするのがおかしかった(そんな妄想は実現しねえのだ)。

山中恒には「エッチ」とか「ボイン」といった、子どもがうひひと興味をもつような言葉がけっこう出てくる読みものもあった(タイトルに「ボイン」が入ってた作品もいくつかあった気がする)。「かわいこちゃん」とか「ボイン」とか、今から見ればブーなところもあるのだろうが、私はとにかく山中恒の読みものが好きで、読みまくっていたのだった。

小学生の頃みたいに、また山中恒を片っ端から読んでみたいなーと思った。中島京子の解説が入った文庫も、どっかで見つけて読んでみたい。
 
Comment
 
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
 
Trackback
 
 
http://we23randoku.blog.fc2.com/tb.php/1538-d0504651
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
    乱読ブログバナー
本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

amazonへリンク

 
 
最新記事
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
カテゴリ
 
 
 
 
Google検索
 
 


WWW検索
ブログ内検索
Google
 
 
本棚
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
カウンター
 
 
 
 
RSSリンク
 
 
 
 
月別アーカイブ