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読んだり、書いたり、編んだり 

ぼくらのサイテーの夏(笹生陽子)

ぼくらのサイテーの夏ぼくらのサイテーの夏
(1996/06)
笹生 陽子

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昨日は、祝日にも開けることになったという2駅隣の図書館へ久しぶりに行った。『小人たちの新しい家』を2時間半ほどかけて読んだあと、この館にあるはずと調べていった本をあっちの書架こっちの書架でみてまわり、そうしているうちに『楽園のつくりかた』を思い出して、あの人の本を何か読みたいな~と、書架を探して『ぼくらのサイテーの夏』『バラ色の怪物』を借りてきた。

ぼくらとは、ぼく・桃井と隣のクラスの栗田。「階段落ち」ゲームで怪我をしたぼくは、一緒にやっていたやつらとともに危険なことをしたと反省文を書かされ、「4週間のプールそうじの刑」を言い渡される。みんな不満そうだったので、プールそうじは自分がなんとかすると言ってしまったぼくに、栗田が「おれ、やってもいいですよ」と言い、なぜか夏のプールそうじの刑は桃栗コンビでやることになったのだ。

よくわからないが、栗田のところは「カテイホウカイ」「ハハイエデ」「デッカイヤシキニ、ネズミウジャウジャ」の噂があり、その噂をぼくに聞かせるカバちゃんの態度を見ていると、自分のうちだって似たりよったりな気がするぼくは、いっそうガードをかたくするのだった。
母さんが「手のかからない、いい苗」などとホメていた兄ちゃんはちょっとこわれてヒッキーになってるし、その兄ちゃんのことで父さんと母さんは意見がかみあわず、父さんは単身赴任してしまい、母さんもなんだか心ここにあらずのようで…

まいにちプールのそうじをするぼくと栗田は、ほとんど何もしゃべらず、お昼のときも離れて食べていた。栗田は一人でも平気なようで本を読んだり空をながめたりしているが、ぼくは「一人でいるのが、あまりとくいなほうじゃあない」と自分で思う。一人で食べる弁当は、おなかはすいてても、ぜんぜんおいしくない。

ある日、塾をさぼり、しかし母さんに頼まれた買い物はして、時間をつぶすために川向こうの町を歩いていたぼくは、妹を連れて散歩している栗田と会った。その次の日から、栗田とぼくは一緒にお昼を食べるようになる。

最初はむしろキライだった栗田と、ぼくはだんだん知り合い、親しくなった。親しくなってみると、なぜ栗田をキライだったか思い出せないのだ。疾風怒濤の時代に入ろうとする小学6年生の夏の物語。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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