FC2ブログ
 
読んだり、書いたり、編んだり 

人間の条件 そんなものない(立岩真也)

人間の条件 そんなものない人間の条件 そんなものない
(2010/08/18)
立岩 真也

商品詳細を見る

8月以来、社納さんにいただいたこの本と、買ってきた『虹色ドロップ』が枕元の常連本。どっちも、ちょっとずつ読んでいる。

立岩さんの本は、これまで対談集とか共著本はいくつか読んだことがあるが、単著にはなかなか手が出なかった。ご本人がこの中で「私はごく普通のことを普通に書いてるつもりなのだが、どうもそのようには受け取ってもらえず、面倒なことを書いてる人だと思われていて、残念だ」(p.304)と書いている。私は「面倒だ」とは思わないけど、立岩さんの本を読んでいるとアタマがうまくついていけないことが多く、このよりみちパン!セも、張り切っててっぺんからめくっていたら、途中で寝てしまったりした(きっと暑さのせいだ)。

挿画は他のパン!セ本と同じく100%ORANGE/及川賢治で、各章の扉マンガがおかしい。VIでは「立岩先生の引用チョーむずかしい気がするんですけど」と描かれている(笑) あちこちめくってみた結果、私はこの本を後ろから読んでいくことにした。

いちばん後ろのパートは対談をおさめた「三人のひとと話してみた」という大きなオマケのようなページ。社納さんとの2001年の対話もおさめられている(この元は今でもwebでよめる→ここ)。社納さんもその時のことを思い出してブログに書いている。

昨晩は、対談パートをまた読んでから、「XII 材料も仕事も分ける」という最後の章を読んでいた。落ち着いてよく考えてみぃ、大丈夫やで、と言われてるようである。
▼もちろん、困るのは、仕事をしないと稼げないことである。だから、稼げない人にとっては、失業があるのはよいことだなどというのはとんでもない。けれども、そのことはわかった上でも、みなが暮らすためには全員が全力でがんばらなくてもだいじょうぶだということがよいことであることは、やはり言える。今よりもがんばらないといけないみたいなことが言われて、言われるとそうなのかと思ってしまったりするのだが、すこしでも落ち着いて考えてみると、そんなことではない。(p.287)

困ったことに、仕事をしないとこの国では稼げない(それ以外に収入を得る手段がほとんどない)。暮らしていくのになにがしかのお金が必要な社会でもあるから、稼げないのは、失業してる人にとっては死活問題で大変なことである。

でも、人が余っているのは、そう悪いことではない。お金を稼ぐ以外の「仕事」もある(「働いている」のはお金を稼いでいる人だけではない)。「稼ぎをもたらす仕事に就く就かないと別に、暮らせるだけあるという仕組みにする」という考え方も紹介されている(これについては詳しくは、もう少し前の「X 世界の分け方」に書いてあるそうだ)。たぶんベーシックインカムみたいなことも書いてあるのだろう。

ベーシックインカムといえば、立岩さんの共著本『ベーシックインカム 分配する最小国家の可能性』を、3月にあったBIJNの集会のときに買ってきたが、まだ積んである。このパン!セ本と、こっち読みあっち読みしたら読めそうな気がするので、また近いうちにと思う。
 
Comment
 
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
 
Trackback
 
 
http://we23randoku.blog.fc2.com/tb.php/1529-60620d53
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
    乱読ブログバナー
本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

amazonへリンク

 
 
最新記事
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
カテゴリ
 
 
 
 
Google検索
 
 


WWW検索
ブログ内検索
Google
 
 
本棚
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
カウンター
 
 
 
 
RSSリンク
 
 
 
 
月別アーカイブ