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すれ違う背中を(乃南アサ)

すれ違う背中をすれ違う背中を
(2010/04)
乃南 アサ

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『いつか陽のあたる場所で』の続編。マエ(前科)持ちの女ふたり・芭子と綾香が主人公のシリーズ。「あそこ」にいたことは知られてはならないと日々緊張しながらも、ふたりはそれぞれ暮らしをたてていくため、はたらく。芭子はペットショップでのアルバイトで、ひょんなことからイヌの服づくりを始める。「あそこ」で身につけた縫製の手が、こんなところで身をたすける。綾香はパン屋ではたらきながら、自分で店をもつことを目標に倹約して暮らす。
ふたりが"隠し事"をしながら生きていく姿を読みながら、はたらく場をみつけるにも、人づきあいをしていくにも、ムショ帰りという過去はそう簡単にはおもてには出されへんのやなあと思った。芭子は親から縁切りをされて、「いなかった」ことにされている。

人とのつきあいは濃淡いろいろとあるが、私にしたって別に全面大公開して、いざ、というわけではない。"隠す"のは、それ自体がやましいことだからではなくて、それをおもてに出すことで、うまくいかなくなる可能性が高いから。問題は、「マエ持ちの人」にあるわけではなくて、周りの人との「あいだ」にあるんやなーと思った。

2年くらい前に読んだ前作を、もういちど読みたくなった(こないだ、文庫になってるのを本屋で見た)。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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