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鳥が教えてくれた空(三宮麻由子)

鳥が教えてくれた空鳥が教えてくれた空
(2004/08/20)
三宮 麻由子

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金曜にこれも古本屋で買った本。100円棚を端から見ていて、あ、この人は『Big Issue』の「耳すます」の特集に出てた人やと思い、図書館にあるやろうなと思ったけど、100円という値段もあって、一緒に買う。

鳥と出会ったことで、著者の世界観には大きな変化があった。
▼…これまでにも私は、音楽の世界を見いだしたり、語学や文学を長期間学ぶなどしてさまざまな世界をかいま見てきた。しかし、そんなことで満足している場合ではなくなったのだ。音楽も本も言葉もすべて私のペースで動かせるもの、言い換えれば、それ自体は静止した対象物にすぎなかったのだ。だから、これらを学ぶことで精神は深まったが、自然のなかに組み込まれた生物としての私の生の実感という基本的な世界観が欠如していた。

野鳥を知ったとき、私はそうした静止物でなく、この瞬間にも動き、移り変わっている自然界に飛び込んだのだった。自分の手につかめる「入ってくる」世界から、宇宙の大きなペースで流れる世界に「入っていく」。それは世界観を完全に覆す大事件となった。(p.38)

著者は、鳥のさえずりに耳すますことで、空の高さを知り、日の明るさを知り、自然の景色もわかるようになった。4歳で視力を失い、それ以来、「どんなに頑張って進学や就職の夢を実現しても、心の奥深いところに「目が見えないという現実」が厳然としてあり、パンドラの箱を隠した「開かずの間」がずっと残っていた」(p.10)という著者。

「その開かずの間を開くカギをくれたのが、野鳥たちだったのである」(p.10)という。

この人はすでに何冊か本があるそうで、他の本もまた読みたいなーと思った。
『目を閉じて心開いて』
『そっと耳を澄ませば』
『音をたずねて』
『空が香る』
『福耳落語』
…他にもまだある。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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