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ロボットのおへそ(稲邑哲也)

ロボットのおへそ (丸善ライブラリー)ロボットのおへそ
(2009/01/24)
稲邑哲也・瀬名秀明・池谷瑠絵

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こないだ同居人が購読してる『日経サイエンス』の古いのをもういらんというので、古雑誌の本の紹介ページだけぴらぴらと見た。ちょうど1年くらい前の号で、新人さん向けの本、というようなラインナップで本がばーっと紹介されていた中にこの『ロボットのおへそ』も載っていた。たまたまフェミックスのシャチョーと姓が同じ人が著者なので、そこのところがちょっと印象に残った。でもチェックしておいて借りてみようとまでは思わなかった。

その日、図書館へ行ったら、比較的新しい本が面出しされているところに、この本があった。お、あの『日経サイエンス』に載ってた本やんかと思い、めずらしく貸出カードに空きもあったので、これも何かの縁だろうと思い借りてみた。晩ご飯のあとに、ちょっと読みはじめてみたら、これがなかなかおもしろくて、その日のうちにしまいまで読んでしまう。
ロボットって何やねんという話もおもしろかったのだが、これから稲邑さんが何をやりたいか、「おへそ」をつくりたいという話がやはりおもしろかった。

要は、「いつものアレ」と言って、通じるロボットがつくりたい、と。これまでのロボットは、アドリブに弱かった。人間の指令を、「ロボットに分かるように」緻密に翻訳して言うて聞かせて、初めて何かができる、という状態だった。「いつものアレ頼むわ」と言っては通じない。

そこで発想の転換だと思うんですよと、稲邑さんは言う。ロボットかて、分からへんかったら「人間に聞け」というのだ。

▼考えてみれば、知らないことは教えてもらうしかないのは、人間同士でも同じです。社会人だって新しい職場に来たら「よろしくお願いします。教えてください」と言うしかないのです。ただ全部教えてくださいと言うのではなく、そこは「ちょっとすみません、ここから先がわからないので教えてください」といったうまい質問のしかたができれば、人間もスムーズに教えることができるんじゃないかと思います。ロボットは完全にオートマチックで、エラーがあってはいけないと考える方もいらっしゃいますが、私はバンバンひとに聞けるロボットをつくりたいと思ってます。(p.17)

こういう調子で稲邑さんはロボットを考えている。なんというか、人間とつきあいながら、人間があわせるのではなくて、機械のほうが使う人間の個性や環境にあわせてくれるような、使う側とともに成長できるようなロボット。

「まねる」と「まなぶ」の話、あいまいさをどう乗り越えていくかの話、ロボットはどこまで人間と“ツーカーの仲”になれるのかという話…など、小さい本だが、めっちゃおもしろかった。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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