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夜露死苦現代詩(都築響一)

夜露死苦現代詩夜露死苦現代詩
(2006/08/30)
都築 響一

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「インタビュ-ズ」のインタビューの6人めに出てきたのが都築響一だった。この人は、ほれ、あれ、あの『誰も買わない本は誰かが…』とかいう長いタイトルの本の著者だ(ほれ、あれ、あの…『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』…ここから小沢昭一の放浪芸方面の本やCDに手を出したのだった)。

「インタビュ-ズ」に都築響一が出てきたなーという頃に本屋で文庫棚をみていると、ちくまの新しいのに『夜露死苦現代詩』があった。

「夜露死苦」で「現代詩」に手をのばす。ものすごく字が多い、厚い文庫だが、むらむらして買いそうになる。買う?買う?買う? しばし迷った末に、ひとまず図書館にあった単行本を借りてくる。お、文庫と装丁が違う。
オモロイ人にはオモロイ、しかし何のこっちゃという人には、「はぁー?これが現代詩ぃ?」となるであろうラインナップ。しかし、「はぁー?これが現代詩ぃ?」と思う人よ、それならば何が「現代詩」であろうか。長新太のナンセンス系が好きなような人にもオモロイかもしれない。

[目次]
痴呆系―あるいは胡桃の城の山頭火
点取占い―あるいはショウユ味のシュールレアリスム
木花開耶姫の末裔たち―あるいは湯に煙るお色気五七五
池袋母子餓死日記―あるいは遺書という暗楽詩
死刑囚の俳句―あるいは塀の中の芭蕉たち
玉置宏の話芸―あるいは分速360字のトーキング・ポエトリー
32種類の『夢は夜ひらく』―あるいは無限連鎖のモノローク
仏恥義理で愛羅武勇―あるいは暴走する刺繍の詩集
最大の印税が最高の賞賛である―あるいはヒップホップする現代詩
あらかじめ答えられたクイズ―あるいは反省と感謝のループ
少年よ、いざつむえ―あるいは輝ける言葉のサラダ
肉筆のアクション・ライティング―あるいはインターネットのエロ事師たち
アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック―あるいは箱の中の見えない詩人たち
人生に必要なことは、みんな湯呑みから教わった―あるいは詠み人知らずの説教詩
ヒトが生んでヒトが驚く―あるいは見世物小屋の口上詩
肉体言語としてのラップ・ミュージック―あるいは渋谷の街の即興歌人

私には大変おもしろかった。
ウキウキし、しっぽりし、しつこいほどのくりかえしを堪能し、声に出して読みたくなり、ゲラゲラ笑い、なんじゃこりゃあというわけのわからなさがオモロイのであった。

ウチのトイレに置いてあるイチハラヒロコの『こんどはことばの展覧会だ』を思い出すのは、あとがきにかえてと書かれている「相田みつを美術館訪問記」のせいかもしれない。

イチハラヒロコを知ったのは、今は無くなってしまった天保山現代館がまだ朝汐橋にあった頃(だったと思うが)、その正面に掛けられていた

現代美術も楽勝よ。

というでっかい言葉の垂れ幕によってであった。

都築響一には『現代美術場外乱闘』という本もあるらしい。現代詩とか現代美術とか、「現代」がつくと、それは「わけがわからん」ということになっているような気もするが、都築響一には、現代詩のナントカ賞やら現代美術の館のハコの中にあるものを、ぶんまわして、ひっこぬいて、おまえら何やねんとツッコミまくるようなエネルギーを感じる。

単行本を読んでしまって、さて文庫はサイズと装丁が違うだけか、なにかオマケがあるのかとまた本屋で文庫を手にとる。増補されているのだった!

夜露死苦現代詩 (ちくま文庫)夜露死苦現代詩
(2010/04/07)
都築 響一

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買うかも。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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