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美術百科「ここはどこ」の巻(和歌山県立近代美術館)

美術百科「ここはどこ」の巻

14日の日曜は、堺で島成園ほかを見たあと、和歌山の近美をハシゴ。「美術百科「ここはどこ」の巻」をやっている。県の近美ともなると、たいがいな量の収蔵品がある。それを、テーマを決めて見せてくれるやつ。ヨソからスゴイもんを連れてくる展覧会やある人の作品をひたすら並べる展覧会もそれはそれでいいのだが、館蔵品を手をかえ品をかえ見せてくれる展覧会は、同じ作品をちがう目で見ることができたり、「目の更新」経験を積ませてくれるところが大きく、オモロイ。

近美は去年の春にも「美術百科」をやっていて、その「美術百科「この人はだれ」の巻も、めっちゃおもしろかった。
受付で、今年もまた「教材」があった。「小学生向け」と書いてあるが、「ほしいです」と言えばもらえる。「去年もありましたよね、去年のもすごくおもしろかったです」と受付の方に言うと、「去年も来ていただいたんですか!」とニコニコしはる。そして「去年よりも、書いてあることが増えたり、バージョンアップしてますので」と教材を手渡された。

1階と2階の各ゾーンは、どれも「ここはどこ?」とフト思うような、それは作品に描かれている「ところ」がどこか、というだけではなくて、作品を見ていると、自分がいる「ところ」はどこなんやろう?と思うような、実にさまざまな作品群で構成されている。

入り口でもらった展示目録をちらっと見ながらまわっていると、「後期」というのが目に入り、あとで入り口で「後期とここにあるのは、前期もあるんですか?」と訊ねたら、「版画などはかなり展示替えがありました」と教えられた。和歌山がもう少し近ければ、前期にも見てみたかったな~

同じ作品でも、展示するハコが違い、いっしょに並ぶ作品が違えば、ずいぶん違って見えたりする(たとえば数年前に、山口県美大阪市美で同じ「興福寺国宝展」を見たときに、えらく印象が違って驚いた)。ハコが同じでも、テーマが違うと、同じ作品の違う面がみえたりもする(京都市美でこまめに開かれるコレクション展には、これを感じる)。

美術館や博物館も、こういう館蔵コレクションの「見せ方」に心を砕いていることを強く感じるところと、ヨソから有名な大物を連れてくるハコ貸しに熱心やな思うところがある。有名なのを連れてきて、たくさんの人に入ってもらって「数の業績」をつくらなあかんところも多いんやろなと思いつつ、そのミュージアムの企画力という点では、館蔵品にもっと光をあててほしいなーとよく思う。

和歌山の近美は、受付やショップの人たちも含めて、自分とこの美術館を愛してるな~というのを感じた。もうちょっと近ければなーと思う館のひとつ。美術百科の一つ前にやっていた「自宅から美術館へ」も見てみたかった(スゴイ図録ができたらしいので、手に入れようかと思案中)。

*「ここはどこ?」への館長メッセージ
*去年の美術百科「この人はだれ?」の教材

間もなくひらきそうな桜 間もなくひらきそうな桜(一週間経つからもう咲いているだろう)

和歌山市内の橋の上から 和歌山市内の橋の上から
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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