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このところ読んだ本など─子育てを遊ぼう!おとうさん/陽のあたる坂道/治りませんように

子育てを遊ぼう!おとうさん―のびのびいきいき楽しい時間 海街diary 3 陽のあたる坂道 治りませんように――べてるの家のいま

次号『We』の制作が動き出しつつある。終盤を迎えつつあるデカセギ仕事も、まだ終わりきってはおらず、結構忙しい。
杉山亮『子育てを遊ぼう!おとうさん』
しばらく前にのぞいたツイッターで(のぞくだけで私はツイッターしてません)この本の話が出てて、どんなんやろと読んでみたくなって、借りてきた。

著者の肩書き「なぞなぞ工房おもちゃ作家」も、なんなーん?という気がするし、表紙や背や裏表紙にあるとぼけた絵もオモロイ。

ちょっとパラっと見るつもりが、めっちゃおもしろくて、そのまま読んでしまった。読んでる間、私はゲラゲラけたけたウヒウヒと笑ってたらしく、同居人から「そんなにおもしろいん」と何度か言われた。
おもしろかったッスよ。

いやー、「子どもがいる生活」って楽しそうやな~と思った。
苦労もなやみも揺れることもたくさんあると思うけど、ほんまおもしろそうやな~と思った。

「おわりに」で、著者がこんなことを書いている。

▼…従来の子育てという言い方は、親のほうだけが子どもになにかを仕掛けていくようで、多分に一方的だ。
 共に暮すのだから、親と子は互いに影響を与えあい変えあっているに決まっている。
 それなのに自分もまた変わり、育ってゆく存在であることを視野に入れずに一方通行で子どもをああしたいこうしたいと考えてばかりいたら、決して豊かな子育て論議にはならないだろう。
 …(中略)…
 ある日を境に一緒に暮すことになった大人と子どもが互いに相手の出方をうかがい、時に不満を言いあい、時に抱きあいしていく中で、少しずつ間[ま]のとり方、呼吸のあわせ方をさぐりあい、一緒に過ごす楽しみを見つけていく過程そのものを丸ごと「子育て」と呼ぶのが自然だろう。
 結局、子育て論は同時代を生きる大人と子どものいい関係の見つけ方だ。…(pp.189-190)

大人と子どもの関係というなら、同時代の私もどっかで関わりあるよなーと思える。血縁とか親戚とかそういうだけじゃなくて。

吉田秋生『海街diary3 陽のあたる坂道』flowers コミックス
さて3巻め。
4話入っているうちの表題作は、父の死を機に、異母姉たちと暮らすことになったすずの、地元サッカーチームでの出来事を中心に描かれる。

悪性腫瘍で右足を切断し、義足でサッカーを続けようとしているチームメイト・裕也のプレーを見て、すずをはじめ、ほとんどのチームメイトは「以前の裕也」を思いだし、(義足であれだけできるのはすごいと思うけど、やっぱりダメだ、以前の裕也のようにはなれないのだ)と暗い顔をする。

その中で、風太だけが、まったく違う目で裕也を見ていた。監督のヤスも気づかなかった、裕也のすごいところに、風太は気づいていた。

「あいつ左足だけ使ってる」
「右足はもう見切って左の精度をあげようとしてる」
「あいつはまだサッカーをあきらめちゃいないんだ」

その出来事を、姉の幸に話しながら、すずは「いくら努力してもどうにもならないことってあるけど だからって別に終わりじゃないんだなって」と語る。

他の話もよかったけど、この話が印象に残った。

斉藤道雄『治りませんように―べてるの家のいま』みすず書房
これも、こんどのべてる本はどんなものか…と最初のところを読みはじめたら、結局そのまま読んでしまった。

ある事件で亡くなったべてるのメンバー竹内裕人さんのことが「青年の死」として書かれたあとに、「べてるの葬儀」として、竹内さんの葬儀のことが書かれている。ここを読んでいて涙が出てきた。

▼…告別式ではだれもが自分の中に詰まっている「短いけれども質の濃い思い出」を語っていた。その一つひとつに参列者の多くが「そう、それでね」とつけ加えたくなるものがあり、「だけどあの竹内君は」と、胸のうちを吐露したくなる光景が含まれている。葬儀が進むとともに竹内さんはやがて「もの静かなひとりの若者」という類型から、多彩なエピソードにつつまれ、独特の人柄とことばと人間関係とをもって「竹内裕人」を生きた、ひとりのかけがえのない青年として浮かびあがってくるのであった。(pp.97-98)

その人のことが繰り返し語られる、それがいちばんのお弔いだという気がした。
いいお葬式だなと思った。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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