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コミットメントの力 人と人がかかわるとき(三砂ちづる)

昨晩と今日の昼間は、「ブックマーク」本体の支度。読者のみなさんが送ってきてくれはる「こんな本を読んだ」「これが面白かった」「こんどこの本を読むつもり」といった本のアンケートを整理して、書誌情報(タイトルや著者名)の確認。ネット検索ができるようになって、だいぶ楽になった。時々、近いけど惜しい!タイトルに化けていたり、著者名がきわどく違っていたり、単に私が入力ミスをしていたりということがあるので、目はかなり疲れるが、順にチェックする。

「ブックマーク」の読者の中には、新しい号が届いたら「これを読みたい」という本をマーカーで(!)チェックして図書館へ予約するとか、メモを取って本屋へ行くという人もあるらしい(そのような便りをたまにいただく)。図書館の人や本屋の人はそれなりに本を探す力はあるだろうと思うが、どこもかしこもパソコンで検索、ポン、に慣れつつあるこの頃、一字でも違っていると検索にかからず、「ありません」と言われる場合もあるかもしれない。

「本を読みたい」キモチがしょぼぼんとしぼむようなことなく、図書館や本屋やその他のルートで「どんな本かな~わくわく」というキモチがふくらむといいなーと思う。

チェックが一段落して、散歩がてら図書館をうろうろしに行く。新着棚や、返却された本が並んだワゴンや、雑誌架をうろうろして、いくつか読む。

それから、ふらふらと階下の本屋をのぞき、文庫棚と新書棚を見てまわる。『太郎が恋をする頃までには…』が文庫になっていた。単行本で一度読んでる本だが、けっこう早く文庫になったなーと思い、ちらっと中を見ると「文庫版あとがき」があったので、そこを立ち読み。新刊の並びには、『わたしのマトカ』もあった。それに『戦争の世紀を超えて』も文庫になっていた(これはもうだいぶ前に単行本を買って読んだやつである)。

ダウンサイジングされて文庫になるタイミングも、いろいろやな~と思う。

帰って、図書館で借りてる本をぱらぱらと見る。三砂ちづるの『コミットメントの力』は明日にでも返して別の本を借りようと思い、貼ってた付箋を取りながら、そのあたりを眺める。
コミットメントの力―人と人がかかわるとき (NTT出版ライブラリーレゾナント)コミットメントの力
人と人がかかわるとき

(2007/08)
三砂 ちづる

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こないだメモを書いたときは、医療費無料についての話が一番ココロに残っていたが、付箋を取りながら眺めなおして、「あとがき」がいいなと思った。

「答えは土の中」という藤崎智子さんの詩が引かれている(pp.236-238)。その前後に三砂ちづるが書いていることとあわせ、この本は「国際保健の紹介本」といった説明ではすくいきれない広さをもってるなと思った。

▼…自分に何の直接の利益もなかったとしても何かをしなければならない、と感じることが「コミットメントの力」であり、私たちの住んでいる世界はそのような思いに支えられて、より住むに値するような場になってきたのだと思います。(p.234)

三砂ちづるは、国際協力の仕事をしよう!と思っている人に、なぜそんなに「外」に行きたいのかちょっと考えてみてもいいかもしれませんと書く。足元にもこんなに問題が山積みなのに、なぜわざわざ「外」へ行かなければいけないのか?あなたが「コミットメント」を感じるのが遠いところである必要があるのか?と問いかける。

そして、自分もそうだったと思うと置いて、その遠くへ行きたい気持ちの裏には、自分の足元の問題からはちょっと逃げていたい、そしてできるだけ遠くで、自分が必要とされそうなところへ行きたい気持ちがあるのではないでしょうかと書く。

▼それもよいのです。そのように思って、いまここで、ではなくて遠いところで役に立ちたい、という思いも大切なのです。ただ、自分が「足元の問題にいまは向き合えない」という現実的な把握をした上で、「やっぱりいまは国際的な場に向かいたいんだ」と思うことと、そのような把握のないままに、「恵まれない人たちのために自分が働くんだ」と思うこととの間には、実は大きな差があるのではないでしょうか。

「コミットメントの力」という言い方とはまるで逆のことを話しているように見えるかもしれませんが、いま、国際協力という現場に出かけている、特に女性たちがあまりに働きすぎ、がんばりすぎてしまうのは、「いまは、自分自身の問題は、ちょっと置いておいて、出かけている」というふうに考えたことがあまりないからではないのかな、と思うこともあるのです。(p.235)

藤崎智子さんの詩「答えは土の中」がよかった。「歌のお手紙」みたいに、心にひびいた。
Genre : 日記 日記
 
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らんぷ店主さま

「ヨミ」で蔵書検索ですか!それはけっこう「あてもん」ですね(笑)
「平安寿子」は、私も「姓と名はどこで切れるの~?」と思ってました。
そして、この人のペンネームは、途中で「ヨミ」が変わっているのです。

元は「アン・タイラー」に憧れ、そのようにという意味でas Anne Tylerで「タイラ・アズコ」と濁って読んでいたのが、途中の本から「タイラ・アスコ」と濁らなくなりました。

でも、書誌データを修正するのは何とかかんとかで、私の近くの図書館のデータは「タイラ・アズコ」のままになってて、「タイラ・アスコ」で検索するとヒットしない、という妙なことになっています。←いつだったか、あるはずの本がない、とカウンターで訊ねて判明。

最近はシステムが漢字検索もできるようになったので、漢字の入力がうまくできればヒットします。

でも、タイトルや著者名が合っていても、「あるはずの本がない」って、けっこうあるんですよね~
  [URL][Edit]
2010.02.22 Mon 14:56 らんぷ店主  #-
ブックマークや乱読ブログでチェックした本を図書館で検索、というのはよくやります。
ただ、私の行く図書館の蔵書検索は、著者名がカタカナ入力でないといけないので、読みが判らないと検索できないのです。

以前、平安寿子(タイラアスコ)さんの読みが判らず、ヘイアントシコと入力したらやっぱり、該当なしでした…。
「旧中山道」→「イチニチジュウヤマミチ」みたいなもんですかね。

あ、でも借りたかったら図書館スタッフに訊きますから、ブックマークは今のままで勿論いいですヨ!
  [URL][Edit]






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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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