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「聖地チベット」展/「絵画の庭」展

木曜は久しぶりに「平日オフ」にして、午前中はサエリさんにつくってもらった住所印をぺたぺた押してハガキを書いてみたり、「ブックマーク」の編集にかかってみたり。前の号を出してからもう半年にもなる「ブックマーク」を今月こそは作りたいと思っていたが、しだいに2月が逃げるにつれ(できるかいな…)とちょっと気弱になっていた。が、「いや、やはり今月中にガンバロー」とやる気を盛り上げ中。

久々に有休をとった同居人とともに、昼から、「聖地チベット」展@大阪歴博「絵画の庭」展@国立国際美術館をハシゴ。
「聖地チベット」展は、つくった土地が違うのでアタリマエといえばそうだろうが(像の顔かたちは、やはり作った土地の人に似ると思う)、仏像の顔かたちや着衣のスタイルは、たとえば「弥勒菩薩」でも「釈迦如来」でも「文殊菩薩」でも、日本のとは雰囲気が全然違うのだった。お経のスタイルも、日本だったら、金字と銀字でマジメに書いてある巻物という感じだが、チベット文字と描かれている絵のカラフルさのせいか、ポップな印象さえ受けた。

きんぴかの、まるで生き人形のような像(前に歴博で見た松本喜三郎の生人形を思い出す)、活き仏ということになってるダライ・ラマ、その一世の像とか(いまのダライ・ラマって何世やったっけ)、ほんまに千本の手を作ろうとしたんちゃうかと思うような千手観音像とか、見てておもしろかった。
高僧の大腿骨でつくった笛があったり、高僧の頭蓋骨でつくった杯があったり、死んだら骨が器になったりするんかいなー、こういうのがちょっと変わるとアリガタイお方の入浴後の湯が聖水になったりするんかもなーと思った。

漢方系のものとおぼしき、見たことないマンダラ図もあり、いろんなもんがあるなあと思った。


「絵画の庭」展は、半分くらいはおもしろく、半分くらいはキモチわるくてコワかった。

出展してるのは若い人が多い印象だったが(最年少は1980年代生まれ)、草間弥生も出ていて、この弥生作品が「目」ばっかりで、げげげげげ、こわっと思う。草間弥生が2004年に「目」に取りつかれていたのはよく分かった、というような作品群であった。若いほうにも、「若い弥生か」と思うような人が数人いて、これを大画面で見るのはこわいーー、まるで楳図かずおやーーー、キモチわるーーーーと文字通りぞっとする作品がいくつかあった。絵はがきを売ってても、絶対いりませんというような。

このぞっとする感じ、私がキモチわるいと思う感覚、これがもしかしたら、10年後、20年後、50年後に、違う感覚で受けとめられるのかもしれんなーと思った。勝手な想像だが、生前は不遇だったというゴッホやモディリアニのような、今も嫌いな人は嫌いだろうが、それでも「値打ちのある美術品」と思われるようになっている画家も、世の中に出てきた頃には「キモチわるい」と思われ、「こんなんのどこがええねん」と思われていたのではないかと、思った。

そういう意味では、いちばんのウリなのか、チラシの表をかざり、展示場所としても一番目立っていた奈良美智は、私のココロには、とくに何のざわめきもよびおこさなかった。

私が一番オモロイと思ったのは、秋吉風人という人の、金色の部屋を描いた作品群。さいしょは、ただ金色に塗ったキャンバスがいくつも並べてある、これはなんや??と思った。その一面金色と見えたのが、微妙な陰影をもって見えてきて、いったいどうやって塗ってあるんか、色は違うんか、同じなんかとフシギであった。

移動の合間に、『詩と死をむすぶもの』をゆっくり読んだ。もう何度も読んだ、ゆみる出版の『医療と言葉』、あの本を思い出させる、ことばの話。
Genre : 日記 日記
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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