FC2ブログ
 
読んだり、書いたり、編んだり 

古本屋で買った本

土曜に連れていってもらった古本屋は、並んでいる本がかなり私のツボをつくもので(私がすでに手放した本もいろいろ見かけた)、しかもテーマごとの棚づくりがされていて、さらに椅子があったり、ちょっとぼろいソファがあったり(もちろんそこで座って読んでよいらしく、私もしばらく…)。コーヒーも飲めると聞いていたので、お勘定の前にコーヒーを頼んでみたら、あいにく豆が終わってしまったとのことで、残念だったがコーヒーは飲めなかった。

買った本は4冊。
100~300円棚から、福岡伸一の『もう牛を食べても安心か』(文春新書)。これは最初に読んだときから、わくわくおもしろかった本で、いつだったか「頭のフタを開けたりしめたり」@『ヒューマンライツ』誌でも紹介を書いた。おもしろかったので、図書館で何度か借りて、たしか3度くらいは読んでいる。

買おっかな~と時々思いながら、そのうち少し古くなってきたせいか本屋の新書棚で見かけなくなり、(注文してまで…)という気持ちもあった。100円とあったので、ためらいなく手を伸ばす。

それから店内をうろうろとして、あっちの本の山、こっちの本の並びと見てまわり、美術や写真の方面が並べられた棚でなにわ塾叢書の山沢栄子の本が気になってぱらぱら。この新書サイズで黄色い表紙のなにわ塾草書は、母の本棚で真野さよのものを見たことがあった。

山沢栄子が写真家だということは知っていた。このなにわ塾の本『私は女流写真家―山沢栄子の芸術と自立』は、大阪府がまだ財政難とかそんなのとは無縁だったころにやっていた「対話講座」をまとめたものらしい。講座の日付をみると、私が小学校の2年のときである。

1989年、明治でいうと32年にうまれた山沢栄子の話は読んでみたいと思い、しかもなにわ塾叢書はそうメジャーな出版物でもないから近所の図書館にない可能性も高く、読んだあとには場合によっては差し上げるアテもあるなと、買うことにする。値付けは定価どおりで600円。

ソファにしばらく座って本棚をながめてみたり、また立ち上がってうろついてみたり、入り口近くの100円箱をひっくり返していると、黒川創という名前に目がとまる。

黒川創といえば、たしか京都の編集グループSUREの関係者で、さいきん鶴見俊輔の聞き取りをやった本が出ていた気がする。そのamazonでは買えないSUREの本『悼詞』を、図書館で見つけて、借りて読んだのは11月のことだ。

ひっぱりだしてみると、小説らしい。そして、解説を藤本和子が書いている。えー、藤本和子って『ブルースだってただの唄』とか『塩を食う女たち』の人かなと、解説の最後のページをひらいてみると(作家・翻訳家)とある。

一時期は藤本和子をコンプリートする勢いで訳本を含めていろいろ読んでいたこともある私としては、解説を藤本が書いているという興味と、かなり興味をひかれる本をつくっているSUREへの関心と、100円という値段の気安さで、手に取る。それが、もう読んでしまった『明るい夜』(文春文庫)。

もうこれくらいにしておこうと思いながら、一度見た棚をもう一度のぞいていると、鶴見俊輔の『期待と回想』の朝日文庫があった。値段をみると、ほぼ半額の700円。もとは晶文社から出た上下巻で、買えば何千円かしたやつの合本である。

目次をぴらっと見て「編集の役割」や「伝記のもつ意味」という章も気になり、だいたい鶴見俊輔のこういう本は、枕元にでもおいて、ときどき眺めるのがいいので、図書館にあるのは分かっているが買うことにした。

4冊で1500円。
この古本屋、近くにあったらしょっちゅう入り浸ってしまいそうで、うちからほどよく遠いのがかえっていいような気がした。
 
Comment
 
 
うれしい、楽しみに待ってます。

『We』の最新号も楽しみにしてます~。
  [URL][Edit]
sachiさん、ご無沙汰です。

本日、次号Weを無事入稿しました。怒濤の日々でした。やっと一息ついています。

今回は、風邪をひいてしまったこともあり、年末年始をはさんでいつもよりスケジュールが厳しかったこともあり、その他の事情もあって、この数日はほんとに「Weにかかりきり」でした。

sachiさんブログで梅醤番茶をよんで、ああこれこれ、前に友だちにも聞いたな~と、梅干しつぶして…番茶いれて飲みながら仕事してました。

さて、『世界は分けてもわからない』ですが、これもオモロイです!(←と断言しているが、まだ途中までしか読んでない)

久しぶりに『牛』本を読んで、それから『世界は分けてもわからない』を読んで、ちかぢか紹介かきますね~
それもオモロイです!  [URL][Edit]
福岡伸一さんの「牛」のんも読みたいと思ってた本ですが
「世界は分けてもわからない」って面白いですか?

ここへ来ると読んだ気になるから。
よかったら紹介して下さ~い。
福岡伸一さんの  [URL][Edit]






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
 
Trackback
 
 
http://we23randoku.blog.fc2.com/tb.php/1238-87846a70
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
    乱読ブログバナー
本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

amazonへリンク

 
 
最新記事
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
カテゴリ
 
 
 
 
Google検索
 
 


WWW検索
ブログ内検索
Google
 
 
本棚
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
カウンター
 
 
 
 
RSSリンク
 
 
 
 
月別アーカイブ