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読んだり、書いたり、編んだり 

阪急電車(有川浩)

有川浩のこの本は、『図書館戦争』シリーズの余波もあってか、図書館でものすごい"待ち"だった。『図書館戦争』シリーズも気づけば相当な"待ち"数だったが、かなり早い時期にめずらしく同居人が予約して、かなり早く借りることができ、私もそれを横から読んだのであまり待たずにすんだ。

奥付をみると、もう去年の初めに出た本である。ほとんど2年前。そんなに前の本やったっけと思うが、さすがにそれだけ時間が経ったおかげで、こないだふと見ると予約待ちが1人になっていたので、戻りを待って借りてきた。

阪急電車阪急電車
(2008/01)
有川 浩

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阪急は、うまれた頃から長いこと私の最寄り駅であり、初めて乗った電車であり、ものごころついた頃には自動改札機があったので、私はパチパチと切符を切る電車(国鉄)に乗ったほうが遅かった。一人で住んでいた数年(うち3年は広島)の最寄り駅はJRだったが、その前後はずっと、もう30年以上阪急沿線に住んでいる。

なので、小説の舞台は「今津線」という、乗ったことは十度あるかないかという線だけれど、やはりこれは読んでみたかった。

「えんじ色の車体にレトロな内装」とか、「女性観光客などは「オシャレ!」とびっくりするほど」というまえがきは、(ハテそうかいなあ)と思うが、今津線の「宝塚」から「西北」(=西宮北口)までの各駅をたどる連作小説は、「西北」で折り返して、また各駅をたどり、「宝塚」へ戻る。

冒頭の「宝塚」の話が、図書館ネタでもあったところに心をつかまれ、イッキ読み。

行きずりの人たちが、袖振り合う電車内や、ホームや、駅のある町を書いた話は、どれもおもしろかった。「甲東園」の話なんかは、さりげなくデートDVを書いていたりもして(そして、行きずりのおばちゃんの一言や車内で聞いた女子高生のおしゃべりをきっかけに、支配され殴られたりもしていたおねえちゃんは、下らん男とやっと別れる)、ちょっと失敗した啓発ビデオみたいに説教くさくないところがエエなあと思った。

書き込まれた関西弁は私の耳によく馴染み、そこもよかった。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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