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読んだり、書いたり、編んだり 

悼詞(鶴見俊輔)

この本は、何で知ったのだったか忘れたが、本屋で買えない本(取り次ぎを通していない)だとおぼえていて、図書館へリクエストしようか(しかし図書館から買えるのか?)、それとも直接注文しようかと迷っていた。

悼詞悼詞(とうし)
鶴見俊輔
定価3465円(本体3300円+税)
発行・発売 編集グループ〈SURE〉


こないだいつもうろうろする近所の図書館の「新着図書」棚にこれがあって、「ある~!」と借りてきた。編集グループ〈SURE〉という京都の集まりがつくった本である。 他にも読んでみたい本をいろいろ出している。
これは鶴見俊輔がすでに見送った友人・知人、そして親族にあてて書いた追悼のことば集である。

125人の人たちへのことばは、美辞麗句ではなく、文例集に載っているような文句でもない。いずれも、鶴見がその人とどう関わり、どんな影響をうけ、あるいはどのような思いをもってその人と接してきたかを率直に語る。

この本で初めて知った名もあるし、その人の本をよんだことがあるという人もいる。鶴見が、その人との関わりや、ともになした何かを語ることばを読みながら、私は、自分がこの人の本はそういえばこんな風に手にとったなあということを思い出したりした。

たとえば小田実。私は高校生の頃に、梅田の古本屋で『何でも見てやろう』の単行本をみつけて買った。その古本屋へは高校の制服を着て出入りしたおぼえがある(おっさんがうろうろしていて、ちょっとエッチな本も積んである古本屋へ、セーラー服で入るのは浮くよなあと思ったおぼえがある)が、制服を着たまま梅田へ出たのがいったい何の用だったかは忘れた。

いきなりこの本を手にとったわけではなくて、おそらくその前に、なにか小田実の本、たぶん岩波新書を読み、それでこの人には『何でも見てやろう』という本があるらしいと知ったのだったと思う。

私は高校生の頃に、小説やエッセイも読んだが、岩波や中公の新書を読むことも多かった。周りには、本をしょっちゅう読んでいるということで「文学少女」と呼ばれていたこともあった。いや、文学ばっかり読んでるんとちがうけど…と思いながら、そう呼ばれていた。

そして、ある種キテレツともいえる『何でも見てやろう』を読んで、私はこのヘンなおっさんの本をそれからも時々読むようになった。べ平連なんかを知ったのも、入口は小田実だったと思う。

そういうふうな、自分がむかし読んだ本のことを思い出す糸口がところどころにあり、それとともに、この人の本はなにか読んでみたいというところがいろいろとある本だった。図書館で借りて読んでみたが、そのうち買おうかな~と思った。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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