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アメリカ帰還兵IVAW・イラクに誓う(マブイシネスコープ)

昨晩は、「アメリカ帰還兵IVAW・イラクに誓う」という映画を箕面へ見にいった。こないだ映画「Weabak:外泊」を見にいったときに、私の隣でこの映画の前売り券と映画のDVDを売っていた男性(この映画を自分が撮ったとおっしゃっていたので、おそらくマブイシネスコープの木村修さん)から、関西のどの会場でも行けますと聞いて前売り券を買った。

私はやはり映像人間ではないので、思い立ったときに前売りでも買わないとなかなか見ない。あまり遠い上映会場だと行きそびれて終わるかもしれないので、一番早い上映会、しかもウチから近いところへ行ったのである。

国を守るのだ、テロリストと戦うのだ、イラクの民主主義を実現するのだと、イラク戦争へ向かった若者は、戦場で全く異なる現場を経験する。
戦争は、人間破壊だ。
映画では、2人の若者が、2009年3月にイラクのアルビルで開かれたInternational Labor Conferenceの壇上で、イラクの人びとを前に語る。時に、言葉に詰まりながら…。

そのひとり、アーロン・ヒューズは、陸軍兵士としてイラク戦争に従軍した帰還兵である。シングルマザーに育てられた彼は、イラクへ行こうと思って州兵になったのではなかった。地域のために貢献したい、大学へ行きたい、もっと学びたいという思いからだ。

イラク戦争へ行って知ったのは、多くの不正義と人間破壊。貧しい者が兵士となり、戦争の最前線へ送られ、イラクの貧しい人びとと向き合わされる現実。彼は兵士として、イラクで人びとに銃を向けたこともある。いまも占領下にあるイラクへ、自分が人びとに銃を向けた地へ、再びやってきて、自分には何ができるのかを求めようとするアーロン。

「許しを乞うのではなく、責任を引き受けたい」
この戦争と占領を終わらせるため行動すると語るアーロンは、壇上で最後に詩をよむ。イラクで出会った9歳の少年のことを書いた詩をよむアーロンに、会場は耳を傾ける。

もうひとりのT.J.ブオノモの話とあわせ、30分弱の映像。
基本的に吹き替えだが、部分的に字幕がつく(字幕のつくポイントがよくわからず、聞こえない人が見て理解するのはちょっと難しいと思う)。吹き替えのなかで、20代半ばのアーロンとブオノモのことを「アーロン君」「ブオノモ君」と呼び続けるナレーションがいただけなかった。センスわるい。吹き替え原稿の作成者は、よほどご年輩の方なのだろうか(と思うのは私の偏見か)。

もうひとつ、この映画上映会のチラシには、でっかくアーロン・ヒューズの顔が使われているが、それが正直いってコワイ(私はこの表がコワイので、裏面をうちの壁に貼っていた)。彫りが深い顔に、きつくライトがあたったカットが使われていて、顔は半分白く、マネキン人形に目が入ったみたいなのだ。前売り券やらいろんなところにこの顔写真が使われているが、印刷によってはさらにコワイ。映画を見ていて(もっと違うカットを使えばいいのに)と思った。このチラシ写真と、IVAW(Iraq Veterans Against the War=戦争に反対するイラク帰還兵の会)のStaffページ(上から3人目)にあるアーロン・ヒューズの顔は、まるで別人。

「アメリカ帰還兵IVAW・イラクに誓う」の前に、サナ衛星テレビの配信番組だという「労働者に権利を!市民に電気を! 09年イラク・バスラでのメーデー」(これも20分ほどの映像)が上映された。

労働組合をつくるの禁止、という政令があるそうで、その撤廃要求。それと、デモが行われたバスラはクウェートのすぐ近くで、ここからイラクのエネルギー源としてもっとも大量の石油を出しているのに、なんとバスラにはまともに電気がきていない!こんなに暑いのに(気温が50度くらいになったりもするらしい)冷房も使えないと、体調を崩すやろ!電気よこせ!という要求。

デモに出ているほとんどは"老若男"で、女性はほんの数人。労組の役をしているふたりの女性(副委員長と女性部長だったかな)にハンドマイクがまわって、アピールしているもようも流れた。女性が街頭のデモに出るのはまだ難しいとその役付き女性は語っていて、労組の役をするくらいの女性は、デモに出るのが難しい女性たちと、どのへんがどれくらい違って、どれくらい同じなんやろと思った。

前売り券を買ったときに、「映画は何分くらいですか」と訊いたら、30分くらいなので2本で1時間くらいとのことで、そのつもりで会場に行ったら、映画の上映だけでなく「週刊MDS」という機関紙の記者をしている豊田護さん(イラク現地にも何度か行ったことがあるという方)のお話が映画のあとにプログラムされていた。(たぶんそのせいだろうが、会場は机がロの字に並べられていて、スクリーンに向かって椅子が並んでいる会場を想像していた私は、映画じゃないの~?とちょっとびびった。)

先約があって時間がなく、映画を見て帰りました。

市立のセンターやから看板か矢印くらいあるやろ、と思って行ったら、久々の箕面でしかも日が暮れてからだったこともあって、ぜんぜん会場がわからず、駅員さんの道案内もたいへん不親切で、遅れそうになってあせった。
Genre : 映画 映画感想
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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