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読んだり、書いたり、編んだり 

青い鳥(重松清)

重松清の『くちぶえ番長』を読み、なんかもひとつ小説を読んでみようと、『青い鳥』を借りてみた。

青い鳥青い鳥
(2007/07)
重松 清

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表題作を含む8篇が入った短篇集。
ひとつめを読み、ふたつめを読んで、連作らしいことに気づく。
8篇を通じて出てくるのは村内先生。病休や育休などで休む先生の代わりに、短いあいだ非常勤でやってくるムラウチ。
「先生は……どっ、どどどっ、どどどもります。あんまり、じょ、じょうずに、しゃべ、べっべっ、べれません」
「ででっ、ででっで、でで…も、本気で、しゃべります、先生がしゃべるのは、本気のこっ、ことだけ、でででっ、です」 (p.137)

ムラウチはあまりうまくしゃべれない。とくにカ行とタ行と濁音は全滅というくらいどもる。非常勤で行った先の生徒に、聞き取りにくくて迷惑と言われたり、もっとしゃべらずにすむ仕事につけばよかったんじゃないのと言われたり、そんなムラウチ。

行った先の学校で、ムラウチは、自分にできるのは「そばにいること」だけだと言う。それは「ひとりぼっちじゃないこと」のために。

学校には、あっちにもこっちにも、ひとりぼっちの子どもがいる。
そんな子どもとムラウチが会うエピソードが8つ。

ムラウチは短い期間の非常勤を終えるころ、「会えてよかった、間に合ってよかった」と言って、去っていく。

若い浅田次郎?という読後感。ちょっと泣かせる。
好きな人はすごーくハマり、きらいな人はきらいやろうなあ。
私は、こういう話がきらいではないが、たくさん読むと食傷しそう。なので、ときどき何かを読もうと思う。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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