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Weabak:外泊

キム・ミレ監督
10月14日、映画「Weabak:外泊」を見にいく。フェミックスも賛同団体に加わっている、上映&キム・ミレ監督トークのツアーである。

←監督のトークを聞いていたときに、プログラムの裏にかいてみた

映画は2007年6月からはじまる。7月1日に「非正規職保護法」が施行されることになっており、その適用を逃れるためホームエバー・ハイパーマーケット社(その前身はカルフールだそうだ)は、6月に大量の女性パート社員を解雇した。
女性たちはストに入る。「誰にでもできる仕事」と言われてきたレジの仕事に出てきた管理職たちは、小額の決済ができずに逃げてしまう。

女性たちは勤め先だったマーケットを占拠した。レジの間にダンボールや毛布を敷き、自炊し、泊まり込む。踊り、唄い、詩をよみ、互いのことを語りあいながら、女性たちは徐々に怒りを表現していく。

泊まり込みと家庭とが両立できるように時間割をつくり、交替しながらストを続けていく。夫に反対される人もいる。栄養ドリンクを買って差し入れる夫もいる。離婚を言われた人もいる。

警察の投入。
スクラムはごぼう抜きにされる。ストの女性たちをごぼう抜きにしていく警官も女性だった。

闘争はナショナルセンターの民主労総や進歩的といわれる政党に注目されるようになる。支援はうれしいけど、私たちの闘いが政治的な動きになるのは…という戸惑いの声も出る。

闘争には正社員の女性も加わっていた。私が入った頃はパートで1年勤めれば正社員になれた、でも今はパートで入ったらずっとパートのまま、という。

ストで無給となり、それが長引くにつれて、闘争から去る人も出はじめる。お金を貸してと言える人はいい、でも言えない人のほうが多い、だから誘いたかったけど誘えなかったと涙ぐむ女性。がんばりたい、でも限界という女性。

生活資金として、民主労総は160億ウォンの闘争助成金を出すと決めるが、女性たちに渡ったのは桁がひとつ減って10億ウォンだったらしい。民主労総の総会では、ストを闘う女性たちを「おばさん」よばわりしつづけた労組幹部の男性に、たちあがった女性が「謝罪してほしい」と迫る。

会社側との交渉は進展がなく、再び、三度とおこなわれたストで女性たちはまた放水、ごぼう抜きの目にあう。「パクを出せ!先にパクを捕まえろ!」「あんたたちに母親はいないのか」と、泣き叫ぶ女性たちが女性警官にひとり、またひとりと担ぎだされる。

ホームエバー社は買収され、闘ってきた女性たちは、新しい会社と協約を交わして復職する。しかし、労組幹部は復職できなかった。「みんな一緒に戻りたかった」と女性たちは泣く。協約には3年間はスト禁止とあるらしい。そういう労働協約は、韓国ではアリなのか?

監督の話では、この闘いに参加するまでは「家事は自分がやるべきこと」と思っていた女性も多かったが、闘争参加をつうじて、それはちょっと違うんじゃないのと女性たちは思うようになった、女性たちは闘いのなかで「労働者であること」や「自分の権利」に気づいていった、労組幹部が復職できず、女性たちには自責感がある、これからどうそれを癒していくか…といったところが印象に残った。


見にいってよかった。
映画の前半は笑えた。後半は闘いつづける辛さがあって、泣けてきた。

◆東京では、10/16(金)の夜に早稲田で「Weabak:外泊」上映+監督トークがあります
◆大阪では、12/13の「レイバーフェスタ2009」でも「Weabak:外泊」上映があるそうです
◆大阪のシネヌーヴォ・Xでは12/19(土)~25(金)に韓国女性監督特集。キム・ミレ監督の「同行─非正規職女性についてのショート・レポート2─」も上映されるそうです(もらったチラシによると、スケジュール詳細は決まり次第HPで案内とのこと)。
Genre : 映画 映画感想
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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