フィンランド 豊かさのメソッド(堀内都喜子)
借りっぱなしでの本を、あー返さな…と思いながら読む。いちど途中まで読んでいたが、間がだいぶあいたので、てっぺんから読む。
フィンランドといえば…?
![]() | フィンランド 豊かさのメソッド (2008/07/17) 堀内 都喜子 商品詳細を見る |
フィンランドといえば…?
ムーミン
そしてムーミンといえば、ことし『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界―ムーミントロールの誕生』という本が出たなあ(これは読んでみたいなーと思った本)…
あとは、北欧の国、首都はヘルシンキ、くらいしかわからん。
この本の「はじめに」のところでも、フィンランドといえば…何を思いうかべるだろうかと読者への問いかけがある。著者がとりあえずあげてみせるのは、
▼サウナ、サンタクロース、ムーミン、キシリトール、冬のスポーツ、福祉の国、オーロラ、森と湖、ノキア、IT産業、教育…(p.6)
読んでいて、そうか、あの国がフィンランドかと思い出した。
OECDの学力調査(PISA)で子どもたちがトップの成績をあげた国。PISAの学力調査の話は、前に『We』で何か載ったことがあるよなーと本棚をのぞいて確認。
「学力とは何か―PISA、フィンランドの教訓を日本の教育に」
中嶋博さんに、平野秋一郎さんがインタビューしたもので、『We』の139号(2006年1月号)、140号(2006年2/3月号)、141号(2006年4/5月号)と3回に分けて載ったのがあった。
▼―OECD諸国や北欧フィンランドでは「総合制教育」の前進を図っているそうですが、「総合制教育」とはどういうことなのでしょうか。
中嶋 ひと言で言えば差別・選別を廃し、袋小路的、分岐型の学校制度を廃し、すべての者に平等な教育機会を提供するものです。どんな社会階層でも、どちらの性でも、あらゆるものが一緒に平等の機会を与えられ、全員が同じところに到達するようにという制度です。能力別編成や習熟度別学習をも否定するものですね。子供たちは共に学び共に伸びる。その中でも先生は1人1人の子供を全部見ています。そして5人のグループの中には必ず1人、できる子がいます。社会ができる子、英語ができる子、国語ができる子、全部違います。その子が遅れた子を助けるんです。
―みんな同じに学ぶということですね。
中嶋 ある人は「ごちゃまぜ」と表現しましたが、いい意味ではそうとも言えます。(『We』139号、pp.29-30)
この本では第2章で「学力一位のフィンランド方式」として、著者の留学経験もふまえてフィンランドの教育が紹介されている。「教職は人気があり質が高い」「授業料が無料ばかりか、毎月約500ユーロを支給」「大人になっても生涯勉強の強い意欲」など、『We』掲載の中嶋さんの話にも出てくるが、今の日本と違うところだろう。
そして、あれ、この「本当に世界一? 残業はしないのに」という国の話は、『残業ゼロ…』のあの本と似てるなと思ったら、そっちはオランダだった。
実際にフィンランドへ留学し、住んでみた著者の経験と異文化観察がいかされていて、そのあたりは『手話の世界を訪ねよう』にも似ていた。
フィンランド語が、英語やドイツ語とは違う語族に属し、音は日本語に似ている(ローマ字を日本語読みすればよいらしい)というのが、へえ~と思った。習得はたいへん難しいそうだが。
そしてムーミンといえば、ことし『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界―ムーミントロールの誕生』という本が出たなあ(これは読んでみたいなーと思った本)…
あとは、北欧の国、首都はヘルシンキ、くらいしかわからん。
この本の「はじめに」のところでも、フィンランドといえば…何を思いうかべるだろうかと読者への問いかけがある。著者がとりあえずあげてみせるのは、
▼サウナ、サンタクロース、ムーミン、キシリトール、冬のスポーツ、福祉の国、オーロラ、森と湖、ノキア、IT産業、教育…(p.6)
読んでいて、そうか、あの国がフィンランドかと思い出した。
OECDの学力調査(PISA)で子どもたちがトップの成績をあげた国。PISAの学力調査の話は、前に『We』で何か載ったことがあるよなーと本棚をのぞいて確認。
「学力とは何か―PISA、フィンランドの教訓を日本の教育に」
中嶋博さんに、平野秋一郎さんがインタビューしたもので、『We』の139号(2006年1月号)、140号(2006年2/3月号)、141号(2006年4/5月号)と3回に分けて載ったのがあった。
▼―OECD諸国や北欧フィンランドでは「総合制教育」の前進を図っているそうですが、「総合制教育」とはどういうことなのでしょうか。
中嶋 ひと言で言えば差別・選別を廃し、袋小路的、分岐型の学校制度を廃し、すべての者に平等な教育機会を提供するものです。どんな社会階層でも、どちらの性でも、あらゆるものが一緒に平等の機会を与えられ、全員が同じところに到達するようにという制度です。能力別編成や習熟度別学習をも否定するものですね。子供たちは共に学び共に伸びる。その中でも先生は1人1人の子供を全部見ています。そして5人のグループの中には必ず1人、できる子がいます。社会ができる子、英語ができる子、国語ができる子、全部違います。その子が遅れた子を助けるんです。
―みんな同じに学ぶということですね。
中嶋 ある人は「ごちゃまぜ」と表現しましたが、いい意味ではそうとも言えます。(『We』139号、pp.29-30)
この本では第2章で「学力一位のフィンランド方式」として、著者の留学経験もふまえてフィンランドの教育が紹介されている。「教職は人気があり質が高い」「授業料が無料ばかりか、毎月約500ユーロを支給」「大人になっても生涯勉強の強い意欲」など、『We』掲載の中嶋さんの話にも出てくるが、今の日本と違うところだろう。
そして、あれ、この「本当に世界一? 残業はしないのに」という国の話は、『残業ゼロ…』のあの本と似てるなと思ったら、そっちはオランダだった。
実際にフィンランドへ留学し、住んでみた著者の経験と異文化観察がいかされていて、そのあたりは『手話の世界を訪ねよう』にも似ていた。
フィンランド語が、英語やドイツ語とは違う語族に属し、音は日本語に似ている(ローマ字を日本語読みすればよいらしい)というのが、へえ~と思った。習得はたいへん難しいそうだが。
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