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天人唐草(山岸凉子)

田辺聖子の『うすうす知ってた』の巻末に著者インタビューがついてると書いたら、「中島らものあとがきのために、『天人唐草』の文庫買っちゃったのよねー」という話を聞いて、「えー『天人唐草』の文庫って、らもの解説やったっけー?」と、なぜかもってるこの文庫を本棚から出してきてみたら、たしかにらもの解説やった。

天人唐草―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)天人唐草
自選作品集

(1994/03)
山岸 凉子

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久しぶりに読んでみて、この解説文を読んだおぼえはたしかにあったけど、らもが書いているというのは全く私の記憶になかったのだった。

去年かおととしくらいから(もうちょっと前からか)「生きづらさ」という表現がはやっているが、この文庫に山岸凉子が自ら選んで編んだ5編は、しいて括るとすれば「生きづらさ」をかかえた子どもたちの話だと思える。とくに最初の3編は性的なものの抑圧と狂気がからんでいる感じ。

らもは、こんな表現をしている。
▼この本のテーマは「迷い子」である。デパートで迷っているわけではない。生きるというその路上において、たった一人でぽつんと立ちつくしている子どもたちがここには描かれている。(p.247)


小説やマンガはよまない、という人もいて、そんな人のひとりから「何のために小説をよむんですか」と訊かれたこともある。「何のために」って言われてもなー。

フィクションは「現実」を見せてもくれる。そんなことをらもが書いている。田辺聖子が「小説の力」というのも、そんなんかなあと思う。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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