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読んだり、書いたり、編んだり 

うすうす知ってた(田辺聖子)

毎日のように図書館へ行く(近所の図書館は明日は休みだが)。そして返したり借りたり、うろうろしたり調べたり、メモをとったりトイレに行ったりする。

今日は1冊返して、2冊借りた。その帰りに、階下の本屋へふらふらと立ち寄る。ポプラ文庫のTanabe Seiko Collectionの5冊目が出ているのを見て手にとる。

うすうす知ってた―Tanabe Seiko Collection〈5〉 (ポプラ文庫)うすうす知ってた
(2009/08/20)
田辺 聖子

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このポプラのシリーズは(ああ、前に読んだなア古い文庫で)と思ってると、な、なんと巻末にぜんぶ「著者インタビュー」が入っていて、私は図書館で借りて読んだあとに、この著者インタビューのおかげで(もちろん小説もオモロイのだが)『お茶が熱くてのめません』も、『おそすぎますか?』も買うたのである。商売上手である。

このところカタイ大きい本をようけ読んで、暑さでしぼみ気味のため、読みたいぞーーーーーという心の声にしたがいて買う。

で、本屋から帰り、ハーーッともう一仕事して、晩ご飯を食べてから、布団に寝ころがってうふうふと読む。

姉妹の間、男女の間、結婚してるもんとしてないもんの間、別々に結婚してるもんどうしの間など、収録の5編はどれもおもしろかった。田辺聖子、ほんまうまいなアと思う。しかも笑える。

巻末インタビューもええ話。小説の力。「ただごと小説」の大切さ。

▼たとえば誰かと仲が悪くなって、仲直りのやりかたを探しているとする。「ちょっと物言いたそうにしてるけど、こっちから話しかけるのもなんだし」と意固地になるときに、「この前はあっちから声をかけてくれたから、今度は私からかけよう」なんて描写が小説に書いてあると、読んでくださった読者の方に、いろいろ刺激を与えるのね。
 それもまた小説の力なんだと思う。人によっては細かいことばかり書いてる、と思われるかもしれないけれど、ささやかなことの中に、無限の何かがあると思うの。喧嘩して、仲直りする─そういう繰り返しが、人間生活だと思うから。(p.243)

しまいまで読んでしもてから、また読みたくなる話。
ええ買い物やと思う。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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