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夕凪の街 桜の国(こうの史代)

ハチロクの日、平和記念式典のもようをテレビで見る。
秋葉市長の「平和宣言」の冒頭。
▼人類絶滅兵器・原子爆弾が広島市民の上に投下されてから64年、どんな言葉を使っても言い尽せない被爆者の苦しみは今でも続いています。64年前の放射線が未だに身体を蝕み、64年前の記憶が昨日のことのように蘇り続けるからです。…

よるになって、こうの史代の『夕凪の街 桜の国』をよむ。

夕凪の街 桜の国 (双葉文庫)夕凪の街 桜の国
(2008/04/10)
こうの 史代

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近所のKさんが、広島の爆心地近くで被爆した人だと知ったのは去年のことだ。同級生のほとんどは亡くなり、Kさんはもうずっと「どうして自分だけが生き残ったのか」と思い続けてきたという。

昨日、Kさんと会ったときに「明日は6日ですね」と話した。

ふだんはどうもないんだけど、6日が近づくとだめなのよ、「どうして自分だけが生き残ったんだろう」って思っちゃうの。どうしてもそう思っちゃうの。それをね、黙ってたらいいんだけど、黙ってられないの。どうしてかしらね。「どうして」って言いたくなるの。


「夕凪の街」の主人公・皆実は、被爆から10年後、あの日のことがよみがえるたび、「わたしが忘れてしまえばすんでしまう事だった」と思う。
好意を寄せてくれる同僚・打越に「うちはこの世におってもええんじゃと教えて下さい」「十年前にあったことを話させてください そうしたらうちが死なずに残された意味がわかるかも知れん」と、思いきって伝え、「生きとってくれてありがとうな」と打越に言われて、力が抜けてしまう。

「64年前の記憶が昨日のことのように蘇り続ける」日に、Kさんはどう過ごされただろうと思う。またKさんの話を聞きたいと思う。
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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