読んだり、書いたり、編んだり 

9月に読みおわった本

9月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。今月は劇場で映画も1本みた。「ブックマーク」に寄せられた本の紹介をきっかけに、懐かしの椋鳩十にしばしハマり(まだ借りてる本がある)、合間にこれも「ブックマーク」で紹介された本を読み、図書館で借りた以外に買った本やもらった本を読んだ。映画をみたあと、原作本も読んでみた。関東の豪雨と鬼怒川決壊に、2ヶ月ほど前に読んだ有吉佐和子の『鬼怒川』を読みなおしもした。

9月半ばまでの「なつやすみ」期間は、ちょくちょく休みがとれてだいぶラクをした。それがすんで通常勤務に戻ったら、やはりキツいものがある。朝晩と昼間の気温差が大きくなってきて、通勤で歩くと汗だくになるほどなのに、朝晩はうすらさむいことも。月末はうっすらとかかる雲のあいだを通っていく十五夜と十六夜の月を見た。月の光はこんなにまぶしいものかと、久しぶりに月をみあげた。

4月からの職場で半年がすぎる。自分が生きている世の中の動きと、自分が生計をたてている仕事のことをいろいろと考える。

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少女は本を読んで大人になる(クラブヒルサイド スティルウォーター編)

少女は本を読んで大人になる少女は本を読んで大人になる
(2015/3/24)
クラブヒルサイド スティルウォーター編

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あの、角田光代が訳した本(『Because I am a Girl―わたしは女の子だから』)みたいな感じがして、借りてみる。

これは読書会をもとにした本だった。巻頭にはこう掲げてある。

人は本を読んで未知の世界を知る。
新しい経験への扉を開く、かつて読んだ本、
読みそこなってしまった本、いつかは読みたい本。
少女が大人になる過程で読んでほしい十冊の古典的名作を、
さまざまに人生を切りひらいてきた
十人の女性たちと共に読んだ読書会の記録。

自殺(末井昭 )

自殺自殺
(2013/11/1)
末井昭

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3月に泊めてもらったおうちの新聞で、この人のインタビュー記事を読み、"笑える自殺の本"という紹介に、読んでみたいと思っていた本。

巻頭の「まえがき」には、窓を開ける話が書いてあって、そこが心に残った。

十年ほど前、最悪だった「僕」は、うつうつして、落ち込んで、「気持ちの整理がつかなくて、泣きながら近所を歩き回ったことも」(p.5)あった。そんなころ、会社のホームページに身辺雑記の日記を書き始め、知り合いから、たまに「読んだよ」などと声をかけられて、「窓ができたような気持ちになった」(p.5)。

▼死にたいと思っている時は、窓がない、出口がないと感じている。悩みについて考え始めると、人に言えなくなって、自分の中で堂々巡りが始まります。ひとりで悩んで、考えても問題は解決しない。
 だから、まず「死のうと思っている」と周囲に言いふらして、窓を開けることです。死のふちで迷っている人の話は、みんな真剣に聞いてくれるはずです。話しているうちに、何とかなるのに、その発想がなかっただけだった、と気づくこともあるんじゃないかな。(pp.5-6)

夕暮れの時間に(山田太一)

夕暮れの時間に(山田太一)夕暮れの時間に
(2015/8/22)
山田太一

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図書館の新着棚にあって、こんな新しい本がもう入ってるのかと思う。

pp.129-134「教室の歓声」
小5で敗戦を迎えた山田太一が、忘れられずにいる記憶を綴る。
▼ある日、先生が、いま日本はやられているが、実はひそかに開発している強力な爆弾があると、黒板に図を描いてその原理を説明してくれた。あとで思えば、それは原子爆弾だったのだが、原理の方はよく分らないまま、とにかく、これが完成して、ワシントンに一発、ニューヨークに一発落とせば、二大都市の人たちの大半は死んで、アメリカはもう終り、日本の勝利になるという話だった。その時のこみ上げるような喜びを忘れられない。教室中が湧き立つようになって、一人でも多くのアメリカ人が死ぬことをみんなで心から願ったのだった。(p.130)

この、戦中の山田太一が「人が死ぬことを心から願った」というくだりを読んで、こうの史代の『夕凪の街 桜の国』で、原爆症で死んでいく女性が「原爆を落とした人はわたしを見て「やった!またひとり殺せた」 とちゃんと思うてくれとる?」とつぶやくところを、思い出したりした。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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