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オカザキ・ジャーナル(岡崎京子)

オカザキ・ジャーナルオカザキ・ジャーナル
(2015/2/3)
岡崎京子

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20年ほど前、平成の初め頃に「朝日ジャーナル」で連載してたのと「広告批評」に連載してたのを集めた本が図書館にあり、借りてきて読む。年明けから世田谷で「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」をやっていたので、そういう関連の出版か。

表題作「オカザキ・ジャーナル」は、「朝日ジャーナル」に1991年初頭から92年半ばにかけて連載されたもので、朝ジャの休刊にともない連載は終わったらしい。岡崎が「泣いて変えてもらった」という、この連載の候補タイトルが「平成ハルマゲ丼」だったところに、時代を感じる。このとき岡崎は27歳~28歳。

併収の「コトバのカタログ」は、毎月のテーマをもとに岡崎と植島啓司が交わしたFAX通信を「広告批評」誌で1992年半ばから93年末まで連載していたものという。テーマは17。顔、エイズ、ライブ、スキャンダル、ヌード、92年、神様、結婚、うわさ、名前、お金、時間、エロス、権力、年齢、メディア、言葉。このとき岡崎は28歳~30歳。
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学術小説 外骨という人がいた!(赤瀬川原平)

学術小説 外骨という人がいた!学術小説 外骨という人がいた!
(1991/12/04)
赤瀬川原平

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赤瀬川原平が、古本屋で、外骨がつくった古い雑誌を初めて見つけて、なんじゃこりゃとニヤニヤおもしろがって書いてる本。外骨がつくった誌面がかなりたくさん収録されている。文庫ではその誌面がかなり小さくなってしまってて、ちょっと読みづらいところもあるが、その小さい字でもつい読んでしまうおもしろさがある。

赤瀬川は外骨の雑誌にであい、そのスコブルなおもしろさを隅から隅まで解析したい紹介したいというヨクボウがある。だが、「それ自体が面白いものって、こちらがそれ以上に書きにくいのである」(p.102)。だから、それ自体をじかに、外骨が残した表現作業そのものを、できるだけ現物紹介するという手を使った。でも「それがしだいにマンネリになり、外骨の表現にただ感嘆するしか能がなくなってくる」(p.110)という次第で、外骨のおもしろさを紹介しようと続けていた連載を、赤瀬川はいったん中断する。

半年ほど間をあけて、その先は、小説仕立てになる。美学校の学生たちに、外骨の表現がいかにスーパーモダンであるかということを、赤瀬川が諄々と講義していくというかたちで。「カシャン」「カシャン」と、外骨の表現自体をスライドで見せながらの講義は、半ばは夢の中のようでもある。

失われた感覚を求めて 地方で出版社をするということ(三島邦弘)

失われた感覚を求めて 地方で出版社をするということ失われた感覚を求めて
地方で出版社をするということ

(2014/09/19)
三島邦弘

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ミシマ社の代表の人の本。この人の『計画と無計画のあいだ』は前に読んだことがある。ミシマ社の本もいくつか読んでいる。

いまは京都市内に関西の拠点を移したミシマ社が、しばらくのあいだ、京都の城陽市に拠点を置いていたことはなんとなく知っていた(ミシマ社のメルマガかウェブマガジンか、どっちかで読んだのだと思う)。知り合いの空き家をオフィスにしたそこで、「ミシマ社の本屋さん」という、靴を脱いであがりこむ本屋を開いた話を読んだときには、(えらい遠そうやけど、ちょっと行ってみたいなあ)と思ったものである。

そこで「お客さん」つまりは「読者」と出会ったミシマさんは、気づきを記している。
▼恐ろしい話だが、そのときになってようやく気づいた。それまでは、「読者」の顔を知らずにただ本をつくっていたのではないか……。そんなふうに考えると、顔のない何万人という記号のタワーが、いつもぼくの前にそびえたっているように思えてきた。(p.50)

この本屋さんが儲かるわけではなかった。それでも、本を「つくる」から「届ける」までの距離のなさに、ミシマさんは「ぼくは本づくりとは別種の喜びをおぼえずにはいられないでいた」(p.54)という。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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