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NOヘイト! 出版の製造者責任を考える(ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会/編)

NOヘイト!  出版の製造者責任を考えるNOヘイト! 出版の製造者責任を考える
(2014/10/30)
ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会(編)

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出た頃から気になっていた本。入手してみると、思っていたより小さい本だった。李信恵さんの『#鶴橋安寧―アンチ・ヘイト・クロニクル』を読んだあと、続けて読む。

「出版業界の製造者責任」についてのシンポをまとめた三章でとくに印象に残ったのは、1995年のオウム事件のときに、何を書いてもオウムからの反論がなく、書き放題の風潮のなかで「記事の裏をとるという最低限のタガが外れてしまった」という、かつて週刊誌記者をしていた人の話。

▼これが日本のマスメディア、特に週刊誌の質を落とすきっかけになったと思います。最近の週刊誌にも、すさまじい見出し文句が毎週並び、韓国や中国側の反論をあえて無視して、裏取りのない記事を書き連ねている。ヘイト本もこの流れのなかにあります。マスメディアが記事の作り方の基本に立ち返り、ジャーナリズムとしての体制をもう一度作りなおさないと、この現象はなくならないのではないか。…(略)… マスメディアが立ち止まって、きちんとした記事づくりに立ち返ることをわれわれが応援しなければ、この国の未来は厳しいと思います。(p.90)

この「タガがはずれた」ことは、四章の「ヘイトスピーチと法規制」のなかで、弁護士の神原元さんが述べている"知る権利の危機"につながっていると思える。

インド独立史(森本達雄)

インド独立史(森本達雄)インド独立史
(1972/09)
森本達雄

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こないだ「ミルカ」というインド映画がオススメ!とおしえてもらい、ちょうど頃合いの時間に上映している映画館のあたりに行けたので、見た。

インド映画、という以外の情報をまったく得ていなかったので、いまいち話が分かっていなかったが、インドとパキスタンの分離独立の紛争をからめつつ、その紛争で身内を殺されたミルカがインド代表の陸上選手となっていく話…を描いたものだった。ミルカが走る映画でもあった。2時間半ほどの長い映画だったが、寝ることもなく、合間の歌や踊りも楽しめた。

映画を見て、私はインドとパキスタンのことを知らんなーと思い、この『インド独立史』という古い本を借りて読んでみた。

映画の主人公・ミルカのようなシク教徒の話は少ししか出てこなかったが、インドが大英帝国に支配されていた頃から、ガンジーの非暴力運動、そして統一インドとはならずにパキスタンとの分離独立に至った経緯を読んで、ヒンドゥーとムスリムの対立の根深さ、今も続くインドとパキスタンの対立の根っこが少し分かった気がした。

読み終わってみると、「まえがき」の冒頭に、要点がぎゅーっと書いてあるように思った。この本が出たのは1972年、インドとパキスタンの独立から四半世紀が経とうとしていたとき。もう40年以上前である。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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