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水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年(髙山文彦)

水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年水平記
松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年

(2005/05/28)
高山文彦

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髙山文彦の『どん底 部落差別自作自演事件』を読んだ時に、髙山が解放運動の詳しい歴史を書いた本があると知って図書館で借りてきた。これが700ページもあるごっつい本で、あのピケティ本(600ページある)よりも厚いのだった。

分厚くて重いので、ウチで机に広げて1週間ほどかかって読み終える。えらいごっつい本なのだが、もういっぺん読みなおそうかと思うくらい、あれこれと興味をひかれた。サブタイトルにあるように、これは松本治一郎の伝記であり、解放運動の歴史でもある。

時代として仕方のないことだろうが、解放運動やってたのは男ばっかりかーと思うくらい、男性陣の話ばかりである。松本治一郎は、明治20年(1887年)にうまれ、昭和41年(1966年)に亡くなっている。解放運動のなかで女性が記録されはじめるのは、治一郎時代の後なのかもしれない。

治一郎が「部落解放の父」と呼ばれていることは私も知っていた。参議院副議長になったときに天皇拝謁の儀礼を拒否した"カニの横ばい拒否事件"のことも何かで読んだことがある。この伝記を読むと、実際にでっかい身体の人だったというが、心の上でもスケールの大きい人だったことが感じられる。自分は粗末な家に住み、ぜいたくをせず、"松本組"で稼いだ金を、解放運動につぎこんだだけでなく、炊き出しや奨学資金のかたちで社会に注ぎ続けた。

その治一郎(幼名は次一郎)が、父の次吉から教えられたことが冒頭に記されている。宮本常一がその父から教えられた言葉を思い出させるものがある。※

私は障害者向けのデリヘル嬢(大森みゆき)

私は障害者向けのデリヘル嬢(大森みゆき)私は障害者向けのデリヘル嬢
(2005/12)
大森みゆき

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男女共同参画センターの図書室へ予約本を取りにいったとき、新着コーナーにあったこの本が気になって、読んでみる。2005年刊の本だが、新着というのは最近購入したかららしい。2013年に8刷という本だった。

最初のところを読んだら、この著者の経験が、まるであの本の人みたい… 前に読んだ『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで』の著者を思い出すようだった。

著者の大森みゆきさん(仮名)は、社会人1年目は契約社員、業績悪化で更新がなく、次に勤めたデザイン事務所ではクレーム対応でえらい目にあってウツになり、そこから必死の思いで転職した先が倒産してしまう。当時の状態を振り返って、こう書いている。

▼精神的にまだ完璧に元の状態とはいえない中、精一杯の力を振り絞ってした転職が、あっけなく終わった。前職からのショックと、今度は会社倒産のショック。
 逃げるように辞めたデザイン事務所は社会保険に加入していない小さな会社だった。そして、倒産した会社に勤めたのは4ヵ月。社会保険に加入している期間が半年に満たない私は失業保険がもらえなかった。
 すぐにでも働かないといけない。しかし、「じゃあ次を探そう、夢をつなげよう」というパワーが私には残っていなかった。どんなに眠っても抜け切れない精神的な疲れで、先を考えることもつらかった。(pp.23-24)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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