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読んだり、書いたり、編んだり 

本について授業をはじめます(永江朗)

本について授業をはじめます本について授業をはじめます
(2014/09/22)
永江朗

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永江朗の『「本が売れない」というけれど』を読んだのと前後して、「ブックマーク」読者のKさんからの本ネタ通信で、この本が紹介されていて、図書館にあったので借りてくる。

少年写真新聞社の「ちしきのもり」というシリーズの1冊で、版元のサイトによると、これは"小学校中・高学年以上対象の新ノンフィクション"らしい。

1時間目「ぼくらのもとに本がとどくまで」、2時間目「本のルーツをたどる旅」、3時間目「本と仲よくなるには」という構成で、Kさんが「一見すると児童書だが、中身はかなりマニアック、というアンバランスさも、面白い」と書いておられたとおり、字も大きいし、ちょっと込み入った字にはルビが振ってあるし、見た目はたしかに"小学校中・高学年以上対象"だが、『「本が売れない」というけれど』で書かれていた内容と重なるところもあったりで、大人が読むのもおもしろいと思う。

伊藤くん A to E (柚木麻子)

伊藤くん  A to E伊藤くん A to E
(2013/09/27)
柚木麻子

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深沢七郎の『人間滅亡的人生案内』を読んだあとに、この小説を読んだら、なんだか人間滅亡教とは真逆な感じであった。タイトルに出てくる「伊藤くん」にふりまわされる女性たちを描いた連作集だが、この女性たちがみんな必死な感じ。そのもがき方というか、悩み方は、『英子の森』の英子のようでもあって、「今」という時代の圧力は、こんな風にかかってるんかなーと手に載せて見るような気持ちで読んだ。

なんでも自分の都合のよいように考えることのできる「伊藤くん」。イケメンで、実家は金持ちで、シナリオライターになりたいと言いつつ、塾講師のアルバイトをしている(とはいえ、その稼ぎではとても買い揃えられないであろう服装をしていたりする)伊藤くん。「誰からも傷つけられない」ことが大事だという伊藤くん。

売れっ子になった先輩脚本家との勉強会に参加し、ドラマの辛口批評をしている自分のブログを「本質をついていると思う」と言える伊藤くんだが、自分は作品を書き上げる気も、デビューする気もないのだと、その先輩に言ってのける。
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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