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読んだり、書いたり、編んだり 

女の子よ銃を取れ(雨宮まみ)

女の子よ銃を取れ女の子よ銃を取れ
(2014/05/23)
雨宮まみ

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この人の『女子をこじらせて』というのをちょっと読んでみたいと思ったことがあったが、図書館に入る気配なく(今もない)、どういう選書かわからないが、この人のいくつかある著書のうち、この『女の子よ銃を取れ』だけが図書館に入り、借りてきてみる。

持って帰ってきた日に、ぴらっとめくってみるが、目次を見てもそそられず、何ページかざっと読んでもあまりノらず、そのまま積んでいた。予約していた本がまとまって届き、読むなら読んで、返して、次の本を借りようと思い、読んでみる。

なにかに似てる、これと似たようなのを読んだことがある気がする…と、読みながらしばらく考えていて、酒井順子や!と思う。ですます文体と、自己分析を絡めつつ、読者の皆さんにこうしてみてはいかがでしょうかと提案する風な文章が、私には、いっときまとまって読んだ酒井順子の文章に似たものに感じられた。

正直あまりおもしろいと思えないまま、ほぼ惰性で読んでしまう。とはいえ、なぜ「女子」の悩みが深くなるのか、外見や内面について、ああだこうだと、まるで矛盾するようなことを同時に言われまくって(ダブルスタンダードというやつ)、そこに引っかかってしまったら、にっちもさっちもいかなくなるのは理の当然でしょう、といった分析のところは、それなりにおもしろかった。

その手をにぎりたい(柚木麻子)

その手をにぎりたいその手をにぎりたい
(2014/01/24)
柚木麻子

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前に「ブックマーク」で紹介されていて、お鮨の職人さんと主人公の女性がどうのこうのという話らしい… ということは判っていたが、読みはじめてみると… これは"バブル"がぶくぶくとふくらんでいく時代の話でもあった。作中にも出てきたが、「ユーミンの歌詞か林真理子の『ルンルンを買っておうちに帰ろう』に出てくるような世界」(p.10)であることも、そこはかとなく感じた。

主人公の本木青子(もときせいこ)は、栃木のかんぴょう農家の娘。地元の女子大を出たあとに東京の会社で勤めたのは、「独身時代に都会で暮らしてみたかった」(p.10)からだ。

来月には25歳になる青子は、故郷に帰って父のすすめるお見合いをする。社長の近藤が、辞める前に「一度くらい本当に美味しいものをご馳走してやろうと思ってね」(p.9)と、青子を高級鮨店のカウンターへ連れてきた。

お鮨といえば、お稲荷さんかかんぴょう巻かちらし寿司くらいしか知らない青子は、鮨店そのものが初めてなのだ。この「すし静」で、初めて食べたヅケの握り。若い職人の一ノ瀬から手渡されたその鮨を食べた青子はしばし口をきけず、「あの、こんなに美味しいもの食べたの、生まれて初めてで。なんだか、びっくりしてしまって」(p.14)とようやく言うことができた。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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