英子の森(松田青子)
![]() | 英子の森 (2014/02/10) 松田青子 商品詳細を見る |
春に読んだ松田青子の『スタッキング可能』がおもしろかったんで、この人の新作『英子の森』も読んでみたいなーと思っていたが、近所の本屋に見当たらず、図書館ではぞろぞろ予約がついていたので、しばらく忘れていた。
気がつくと図書館の本が空いてたので、借りてきて読む。本のてっぺんから中ほどまでが表題作で、これは、"英語ができたらグローバル社会でバッチリ"みたいな沼に足を取られた人たちの話。親も先生も、テレビも広告も、「英語ができると後でいいことがある」「英語は新しい世界につなげてくれる扉」だと言った。それで英子はますます英語を好きになり、ずっと英語を勉強してきたのだ。でも、今は思う。「じゃあなんで今のわたしはこんなところにいるんだろう。」(p.16)
「英語を活かせるお仕事☆」を求めてきたが、結局のところ、英語を使う仕事と英語を使わない仕事の時給の差はたった50円。
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