FC2ブログ
 
読んだり、書いたり、編んだり 

すれ違う背中を(乃南アサ)

すれ違う背中をすれ違う背中を
(2012/11/28)
乃南アサ

商品詳細を見る

前科[マエ]持ち二人のシリーズ、『いつか陽のあたる場所で』の次の巻を読む。これも、単行本のときに読んでいるが、読みなおして、前の巻から引き続き、自分の進むべき方向が見えない、わからない、という芭子が、パン職人を目指すという綾香のように自分も何かを持ちたいと試行錯誤し、これなんじゃないかという仕事を掴もうとしていくところに、自分の関心が向く。

▼働かなくてはならない。
 綾香のように、生業を持たなくてはならない。
 ただ単に生活のためというだけではない。これから先の人生を、多少なりとも自信を持って歩んでいくため、誰に頼ることもなく、一人で暮らしていかれるようになるため。そして何より、夢とか希望とかいわれるものを抱くためだ。生きていてよかったと思えるようになりたい。最後の最後に、後悔したくない。それを、ここしばらくずっと考えてきた。(pp.81-82)
スポンサーサイト

私の小裂たち(志村ふくみ)

私の小裂たち私の小裂たち
(2012/02)
志村ふくみ

商品詳細を見る

近所のおばちゃんが帰省中なので、猫の世話に数日通う。志村ふくみ好きのおばちゃんが、よかったらどうぞと、読み終わった文庫本を置いてくれていたので、借りてきて読む。

▼織物をはじめた1960年前後から織ったものの残り裂を手元の手帖に貼っていたがいつの間にかたまって、2007年に『小裂帖』として出版した。
 このたびその中から裂を選び、小裂帖刊行のときに書き下ろした文章と、今新たに書いた文章とを組合わせて、小さな文庫の形にした。(p.3)

というのが、この本。文庫カバーの裏には「草木から絶妙の加減で抽出し、絹糸に吸わせた色の鮮やかさ、織の妙味を、製版・印刷技術の粋をもって再現」と書いてある。

たしかに、この本に掲載されている小裂たちの色は、草木からこんな色が出てくるのかと驚かされる。さまざまな色が組み合わされた織のもように、目がすいよせられる。
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
    乱読ブログバナー
本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

amazonへリンク

 
 
最新記事
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
カテゴリ
 
 
 
 
Google検索
 
 


WWW検索
ブログ内検索
Google
 
 
本棚
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
カウンター
 
 
 
 
RSSリンク
 
 
 
 
月別アーカイブ