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いちばん長い夜に(乃南アサ)

いちばん長い夜にいちばん長い夜に
(2013/01/31)
乃南アサ

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刑務所[あそこ]で知りあった、前科[マエ]持ちの二人・小森谷芭子と江口綾香のシリーズ、『いつか陽のあたる場所で』『すれ違う背中を』に続く完結編。「ブックマーク」81号で紹介してくれた人がいて、あー、また次のが出てるんやと知った。

この完結編では、3月11日の震災をはさみ──作者の乃南アサ自身が取材のため仙台にいたときに大震災に遭遇した経験が、綾香の出身地の仙台を訪ねてそこで震災に遭った芭子の話として書きこまれている(作者の取材が3月11日だったのは、もうほんとうにたまたまその日しかなかったのらしい)。

大学生のときに服役し、刑務所から出てきたときには身内と絶縁されていた芭子は、出所当初は世間の目に怯えながらひきこもって暮らしていた。ひとまわり年上の、結婚や出産の経験もある綾香にたすけられ教えられて、一つひとつ暮らしをたてていく技術や知恵を身につけ、仕事をみつけ、倹約して貯金もし、少しずつ将来のことを考えられるようになってきた。

そこに起こった大震災。芭子は、たまたま行きの新幹線で隣り合わせ、震災後に避難した仙台のホテルで偶然再会した南君と、タクシーを3台乗り継いで東京へ帰ってくることができた。
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レズビアン的結婚生活(東小雪+増原裕子、マンガ:すぎやまえみこ)

レズビアン的結婚生活レズビアン的結婚生活
(2014/01/17)
東小雪+増原裕子
マンガ:すぎやまえみこ

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『ふたりのママからきみたちへ』と同じふたりによる本(マンガはすぎやまえみこ、本文構成は早川ひろみ)。「結婚式がすべてじゃないけど したい人ができないのは やっぱりなんかちがうと思う」(p.12)ふたりの話がこの本には書かれている。

▼ただフツーに結婚式を挙げたかっただけなのに、レズビアンの前にはいくつもの壁がありました。(p.5)

ふたりが女性同士で結婚式をしたいと東京ディズニーリゾートへ問合せの電話をしたとき、当初の対応は「どちらかが異性に見える服装で」「園内にも出ていただくプログラムですので一般のお客様への影響を考えますと…」という、言外に同性同士の結婚式の「悪影響」をにおわせるものだった(表紙カバーのマンガはその場面)。

「法律がなくても結婚式はできますよね?アメリカのディズニーはできるって聞きましたが」と話をし、アメリカ本社と相談した東京ディズニーリゾートからは「おふたりが希望されていたウエディングドレス同士で結婚式を挙げていただけます」と回答がきた。

結婚式を挙げるまでのいくつかの事件、これで一緒にやっていけるのかという悩み、もっとさかのぼってふたりが出会うまで、高校生のときには同性愛の話ができる友達がいた小雪の話と、女の子が好きなんて絶対言っちゃだめだ、誰にも言えないとひとりつらい思いをして大人になったひろこの話、親や家族の話などが書かれている。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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